◇紅白戦 白組6―3紅組(2025年2月8日 宜野湾)
【森繁和 CHECK!】通算231セーブ。実績十分のベテランが、この時期にこれだけのボールを投げられるのだから大したもの。DeNA・山崎の、今年に懸ける思いが伝わってくる登板だった。
紅白戦ながら右打者の内角に立て続けに直球を投げ込むなど、対打者で何をしたいのか、意図も感じた。2死後には九鬼への初球にカーブを投じて見逃しストライク。基本的には直球とツーシームの投手だが、アクセントをつけられれば投球の幅が広がる。練習だけ、ではなく実戦で磨いていってほしい。
昨季はわずか4セーブ。名球会入りの250セーブまで残り19で守護神奪回への思いは強いだろう。何より32歳のベテランが、寒風が吹きすさぶ中で1球ごとに声を出しながら熱投した。この姿に若手投手は刺激を受けるし、チームにもプラスに働く。三浦監督も喜んでいるに違いない。(スポニチ本紙評論家)