球界最年長の45歳左腕のヤクルト・石川がブルペン入り。球団OBで今キャンプで初めてブルペン捕手を務めた古田敦也臨時コーチを相手に21球を投げ込み、レジェンドから何度も「ナイスボール!」ともり立てられた。
2人の出会いは99年。シドニー五輪予選で青学大2年だった石川が古田氏とバッテリーを組んだ。石川はプロ1年目のキャンプで初めてブルペンで古田氏に受けてもらったボールを実家に飾っているほど感謝の思いは強い。あれから多くの月日が流れたが「初心に戻ることができる。楽しい時間だった」と笑う。
8月で60歳になる古田氏は「球を受けるのは今年で最後」と“引退”を宣言していた。だが、それを聞いた石川から「ダメです!僕がボロボロになるまで毎年、受けていただきたい」と求められ「じゃあ、やりますか。撤回します」と応じた。
古田氏は「“柔よく剛を制す”じゃないが野球は技術面が強いスポーツ。それを証明してほしい」と期待。通算200勝まで残り14勝としているベテラン左腕が、今年もパワーをもらった。(重光 晋太郎)