「極楽とんぼ」の加藤浩次(55)が9日、MCを務めるTBS「がっちりマンデー!!」(日曜前7・30)に出演。1月28日に原発不明がんのため67歳で死去した経済アナリストの森永卓郎(もりなが・たくろう)さんへの思いを語った。
森永さんは特定のテーマに沿って経済やお金についての情報を伝える同番組で、ゲストコメンテーターとして前身の「儲かりマンデー!!」から20年の長きにわたり出演。加藤欠席の際はMCの代役を務めるなどした。
最後のテレビ出演も亡くなる4日前、1月24日に収録した同番組で、その模様は2月2日にオンエアされた。放送では「がっちりマンデー!!が20年間お世話になっていた、森永卓郎さんが1月28日にご逝去されました。スタッフ一同、心より、哀悼の意を表します」と追悼メッセージが出された。
この日は「ありがとう森永卓郎さんスペシャル!」と題して放送。これまでの出演場面を笑顔で振り返り、「大事なこともくだらないこと、あきらめないで全力でフルスイング 森永さん、本当に楽しくてかっこいい20年間でした」とVTRを締めた。
オープニングで加藤は「『がっちりマンデー!!』が20年間、お世話になったあの方の特集でございます」とあいさつ。進藤晶子アナウンサーは「なぜか20年間、ずっとゲストとしてご紹介しておりましたが…」ともらした。
加藤は現在の心境について「本当にいろいろなことも教わりましたし、なんかこの辺にいそうな感じもするんですよ…なんか」と現在の心境を吐露した。
さまざまなVTRを見終え、「ほんの一部ですけど、森永さんのシーンを見ていただきました」と加藤。「思わず笑ってしまうシーンも多かったんですけど」としつつ、「僕は20年間お付き合いさせていただいて、まず人生っていうのは明るく楽しく生きるべきなんだということ、そしておごらないということ、そしてあきめないってことですね。この3つが僕が森永さんから教わったことですね」と感謝。「僕がよく2人でしゃべってた時に“加藤さん、書きたいもの、まだ30冊あるんですよ”って。病気になってちょっと休みたいじゃない。だったら、自分の人生が燃え尽きるまで、仕事という自分のやりたいことに賭けるという思うのを近くで見させていただたことは本当に勉強になりましたね」とした。
「生き方、人ってこうあるべきだって、僕は教わりましたね」と思いをはせ、「残念ですけどね。あの若さでっていうのは本当に残念ですけど、森永さんからいただいた財産を胸に、みんなスタッフ共々頑張っていきましょう」と前を向いた。
最後、森永さんの著書「がん闘病日記」の文章を紹介。加藤は目を潤ませ「う~ん、残念ですけどね、感謝しかないですね」とし、進藤アナとともに「森永卓郎さん、20年間、本当にありがとうございました」と頭を下げた。