大リーグ公式サイトは8日(日本時間9日)、ドジャースとの日本開幕戦(東京ドーム)を控えるカブスが9日(日本時間10日)に30球団一番乗りでキャンプインすることに合わせ「今春の観戦が最も待ち遠しい投手たち」を特集した。
トップで扱われたのが、ロッテからポスティングシステムでドジャースに移籍した佐々木朗希だ。同サイトは「佐々木朗希がドジャースのユニホームを着て初めてマウンドに立つ姿は、誰もが注目するだろう。彼は昨年のポール・スキーンズ以来、最も期待されているピッチングプロスペクト(有望株)だ。彼ら2人は、もしかしたら史上最も期待されているピッチングプロスペクトかもしれない。佐々木の球威はスキーンズに劣らず強烈だ。23歳の彼は100マイルを超える速球と、世界最高のフォークボールを引っさげて日本からやってきた。どのチームの選手であっても、今春の注目すべき投手だ」と紹介した。
2番手には佐々木の寸評でも紹介されたパイレーツの剛腕スキーンズが挙げられた。「彼は昨年、新人ながら素晴らしいシーズンを送って、人々を魅了した。そして、今年は2年目。彼がどんなものを用意しているのか、誰もが見てみたいと思っているだろう。パイレーツの若きエースは、2025年に世界最高の投手の称号を奪う最有力候補として、サイ・ヤング賞の有力候補にもなっている。スキーンズは今季、最高峰の投手になれるのか?その道のりはスプリングトレーニングから始まる」と期待をにじませた。
3番手はヤンキースにFA移籍した左腕フリード、4、5番手はレンジャーズからデグロムと昨季デビューした25歳右腕ロッカー。6番手はブレーブス・ストライダー、7番手はレイズ・マクラナハンが挙げられた。8番手は昨年ドラフトでレッズからドラフト1巡目(全体2番目)で指名され、プロスペクトランキング26位の22歳右腕バーンズ、9番手にはブルワーズの有望株右腕ミシオロウスキーと有望株が続いた。10番手にはこのオフにヤンキースからメッツに移籍した右腕ホームズ、11番手にはホワイトソックスからレッドソックスに移籍した左腕クロシェットと移籍組が名を連ねた。
最後の12番手では、海外FA権を行使して巨人からオリオールズに移籍した菅野智之の名前が挙がった。同サイトは「佐々木朗希だけじゃない。2025年にメジャーリーグにやってくる日本のエースは、もう一人いる。ベテランの菅野智之だ。彼は日本プロ野球で最も歴史のある球団、読売ジャイアンツで長い間エースを務めてきた。菅野は現在35歳だが、昨年は巨人で15勝3敗、防御率1.67を記録し、セ・リーグで自身3度目のMVPを獲得した。また、2017年のWBCで米国代表を圧倒した姿を見た人もいるだろう。菅野は、3年連続でポストシーズン進出を目指すオリオールズの投手陣にとって、非常に興味深い存在だ」と評した。
番外編では右肘手術からの投手復帰を目指す大谷翔平の名前が挙がった。同サイトは「大谷翔平がスプリングトレーニングで投げるかどうかはまだ分からない。しかし、可能性はゼロではない。もし彼が投げるなら、佐々木朗希とスキーンズとともに必ず見たい投手リストのトップに位置するだろう。大谷が二刀流として復帰することは、2025年の最大の話題の一つとなるだろう。彼は5月まではメジャーの試合で投げる予定はないが、ドジャースはまだ大谷のスプリングトレーニングでの投球プログラムを決定していない。もし、試合でマウンドに立つことがあれば、誰もが注目するだろう。二刀流のスーパースター、大谷は唯一無二の存在なのだ」と投手復帰を待ちわびていた。