元衆院議員でタレントの杉村太蔵(45)が8日放送のTBS「人生最高レストラン」(土曜後11・30)にゲスト出演。波瀾万丈な人生を振り返った。
杉村は2005年、郵政解散を受けて行われた第44回衆議院議員総選挙で自民党比例南関東ブロックで出馬し、83人の“小泉チルドレン”の1人として初当選するも当選直後の失言で話題に。2期目の出馬は断念し、2009年、1期で任期を終えた。その後、コメンテーターなどでタレントとして活躍している。
MCの「極楽とんぼ」加藤浩次から衆議院議員になるまでの経緯を訪ねると、杉村は「僕、大学中退してますから」とサラリ。「北海道時代は札幌藻岩高校でテニス部。筑波大学にスポーツ推薦で入って。僕、国体で優勝してますから」と話した。
加藤が「マジで?アスリートの影、全然ないよ」と驚く中、「プロになろうなんて全く思わなくて、プロテニスでは稼げないなと思って。テニスを極めたので、スポーツっていうよりは政治とか法律とかに興味を持って」と杉村。「筑波大学っていい大学で、1つのキャンパスにいろんな学部が入っているんです。いろいろな学部の授業も受けられたんです。僕は体育を捨てて、経済の授業とかばっかり受けてたんです。それが将来、僕の役に立ったんです。体育の単位はあんまり必要性を感じなくて、もっといろいろな事を知りたいってことで、他の学部の授業を受けて。卒業証書はもらってません」とした。
「6年間学んで、どうしようかって時に、飯田橋にハローワークがあるんです。そこでいろいろ相談する中で、派遣社員ぐらいにはなれるかなって、紹介された先が証券会社が入っているビルだった。清掃の仕事で、フロアの清掃をやっていたら、会社の人が“ウチで一緒に働こう”って」と驚きの展開を説明。「“めちゃくちゃキレイに掃除してたから”らしいですよ。トイレとか廊下とか、いろいろフロア全体を掃除してたんですよ。後にゴールドマン・サックスにヘッドハンティングされていったカナダ系のアメリカ人がトップをやっていたんですね。“お前、将来出世するからウチの会社来い”って」と続けた。
スタジオから「そんなことある?」と驚きの声が上がる中、杉村は「私が配属になったのは調査部で、いろんな証券アナリストがいるわけ。それこそ超一流な、何億円プレイヤーも。その方々に“ファイル持ってきて”とか用事賜る。その時に“この間のレポート見ましたけど、凄いですね、よくあんなあそこの会社が上がるなんて分かりましたね”“僕で良かったら何でも使ってください”って言ったら、段々いろいろなアナリストから(頼まれて)。“お役に立ててうれしいです。このファイルをとじるこんな大きな仕事、私にはもうないです。うれしいです”って。部長にも、この会社好きだから、僕の終業時間は17時までですけど、そこから先は残業代いらないから、プライベートで会社にいますから。とにかく皆さんのお役に立ちたいんで、って」とアピールしていき、気にってもらえたという。
杉村は「あのままいくと、間違いなく超一流の証券マンでニューヨークに勤務してたと思うんです」としつつ、その後、衆院選に立候補した。