巨人に新加入した田中将大投手(36)が9日、ブルペン入りして今キャンプで初めて変化球を解禁した。
体が縦回転に近い「縦振り」のフォームへ改善に着手していて、武器のスプリットを2球。「感覚だけの部分で投げた。ただ、ストライクゾーンに投げようと思ってしっかり付近に投げられたので、コントロールはしっかりできているかなと思う」と好感触を口にした。
高いリリースから投じられたスプリットは、防具を付けずに座ったブルペン捕手の低めにしっかり制球された。「まだしっかり投げていないので、腕の振りも若干緩い状態で合わせただけ」と語ったが、久保コーチは「得意球だから大したもん。真ん中の低いところにポンと投げられるんだから」と称賛した。
日米両球界で田中将の投球を支えてきた宝刀がスプリット。近年は、ボールにしっかり力が伝わらなくなる横回転の「横振り」気味になっていた。その矯正のために、「縦振り」のフォームを体に染みこませている最中で、右腕は「しっかり角度があるボールが投げられるのが一番」と理想を掲げた。
他にはカーブを3球投じ、座った捕手を相手に計43球の投球練習を行った。