FC東京のGK野沢大志ブランドン(22)が9日、小平グラウンドでの練習後に取材に応じ、横浜FCとの開幕戦(15日・ニッパツ)に向け白星発進を誓った。開幕まで一週間を切り、「やってやるぞという気持ちが強い」と言う。
今季でプロ入り6年目を迎え、「自信はあります」と言い、こう続けた。
「同時に、過信はしていない。自分とは冷静に向き合えているつもりです。楽しみにしているので気持ちの面ではいい状態にあると思う。まだまだチームとしても良くなれる。試合をしてどんどん自信をつけていきたい」
正守護神として定着した昨季はリーグ27試合に出場。さらに、アジア杯や、パリ五輪も経験。さらなる成長を誓う守護神は「ゴール前でGKとしての影響力をつけていきたい。ゴールを守ることを追求したいし、攻撃の起点になる上でもゲームをコントロールしたい。自分が特別うまいというわけではないけど、どんどんトライしたい。その中で勝利を一番に考えたい。それはどんなチーム状況でも変わらないと思う」と言葉にする。
今季は松橋力蔵監督(56)を迎えて新体制で挑む。「GKは結果に直結するポジションなので、たとえうまくいかなくても勝ちきる力を持つことは大切。その上で、やりたいサッカーを貫き通すことはチームの成長を考えると欠かせない。ファン、サポーターの皆さんには勝利を届けることが一番だが、勝ちながら成長する姿と、失敗しても成長する姿も見せていきたい」。いよいよベールを脱ぐ“力蔵トーキョー”で、野沢大が守護神として最後尾を預かる。