フィギュアスケート男子の五輪連覇者でプロとして活動する羽生結弦さん(30)が9日、千葉・ららアリーナ東京ベイで単独公演第3弾「Yuzuru Hanyu ICE STORY 3rd “Echoes of Life” TOUR」の千秋楽公演を行った。埼玉、広島と続き、千葉公演で3都市7公演を完走した。
仮想世界を舞台にさまざまな「音」に出合い、生きる意味を問う壮大な物語。伝説的プログラム「バラード第一番」では4回転サルコーなど18年平昌五輪と同じ演技構成を完遂。本編12曲を演じ切り、アンコールで「Let Me Entertain You」「MEGALOVANIA」「SEIMEI」を舞った。
本編終演後には「全てのスタッフに大きな拍手をお願いします」と話し「全魂を込めて滑らせて頂いた」と万感の様子で振り返った。「ちょっとでも今という瞬間を生きていると感じてほしい。思っているよりみんな強く生きてるんだよ、と祈りとともに言葉とスケートで認めたストーリーです」と言い「これが生きるきっかけになったら良いなと思っています。本当にありがとうございました!」と涙ながらに語った。その後は「重い話をしました」と笑顔で切り替え、アンコールで再び会場を盛り上げていた。アンコール後も氷上で涙を流し「また未来でお会いしましょう。本当にありがとうございました!」と大声で感謝を伝えた。