◇紅白戦 紅組5―3白組(2025年2月9日 宜野座)
【虎番コラム 沖縄メモリー】左腕から繰り出される最速154キロの直球に目を奪われてしまった。紅白戦で好投した育成4年目の阪神・伊藤稜。実は、年明けに“決意表明”を聞いていた。
キャンプ前、昨年、現役を引退した秋山ベースボール・アンバサダーが自宅で主催した「秋山会」。高橋、佐藤蓮、小川らが参加する恒例の食事会に伊藤稜も“いた”。いたと言ってもスマホをつないでのビデオ通話。「秋山さん、今年もよろしくお願いします」と張りのある声を響かせると「今年は支配下に上がれるように頑張ります」と力強く宣言した。
入団以来、故障に苦しんできた25歳。リハビリをともにしてきた高橋も「伊藤稜(のボール)はすごいですよ」と能力の高さを認める。この日の宜野座でのパフォーマンスが大きな分岐点になることを願っている。 (遠藤 礼)