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ドジャース・大谷 もう出た!146キロ 投手復帰へ順調調整 12日バッテリー組キャンプインへ着々

スポニチアネックス 2025年2月10日 2時2分

 ドジャースの大谷翔平投手(30)が8日(日本時間9日)、キャンプ地で6日連続の自主トレに努め、平地での投球練習で最速91マイル(約146キロ)を計測した。投手メニューを中心に練習し、昨秋のワールドシリーズで脱臼した左肩手術後のリハビリは順調な様子。キャンプ前にもかかわらず報道陣を含めて約100人の熱い視線を集めた。

 投げた勢いで白い半袖Tシャツの裾が何度もめくれ上がった。大谷は「フィールド2」を使って2日ぶりのキャッチボール。約60メートルまで距離を延ばした後、投本間に距離を縮めてから相手を座らせ、インターバルを挟み22球を投げ込んだ。

 2セット目の終盤に「ウッ」と声を上げて投げ込んだ一球は、背後で見守ったトレーナーのトーマス・アルバート氏のスピードガンで91マイル(約146キロ)を計測した。2日連続で最高気温24度を記録した炎天下で汗だくだった大谷の表情も自然と緩んだ。

 23年9月の右肘手術の影響で打者に専念した昨季中は試合前に定期的にキャッチボールするなど投手としてのリハビリを進め、9月には最速93マイル(約150キロ)を計測するまで回復。しかし、ワールドシリーズで左肩を脱臼し、手術もあってリハビリを一時中断せざるを得なかった。

 その後、12月にキャッチボールを再開した際は「70マイル(約113キロ)くらい」と説明。経過は良好のようで、今回の自主トレ中にはノーワインドアップやグラブを持つ左手を畳むような新フォームも試し、むしろ負傷前よりフォームに躍動感が出てきた。

 キャッチボールの他にも昨春キャンプから使用する最新機器「1080SPRINT」で短距離ダッシュ。メディシンボールを5回連続で上空に投げる練習ではボールの高さが約10メートルに達するなど、リハビリ中とは思えない圧巻のスピードとパワーを披露した。

 6日連続の自主トレで4時間以上に上るメニューを消化。既にデーブ・ロバーツ監督は大谷の投手復帰時期について、報道陣から5月ごろかと問われて「そのくらいだと思う。もっと早いかもしれない」と予測を示しており、調整は順調そのものだ。

 全米が熱狂するNFLの優勝決定戦「スーパーボウル」前日とあって米メディアはスーパーボウル特集一色ながら、大谷がキャンプ地で自主トレを開始して初めての週末を迎えた施設には報道陣、ファンを合わせて約100人が集まった。キャンプ前では異例の光景。改めて注目度の高さを印象づけ、11日(日本時間12日)のバッテリー組キャンプ初日へ向けて準備を進めた。(柳原 直之)

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