元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏(55)が10日、フジテレビの情報番組「めざまし8(エイト)」(月~金曜前8・00)に出演。オンラインカジノでの賭博問題について言及した。
オンラインカジノでの賭博が増加していると、警察庁が警戒を強めている。昨年の賭博客の摘発は162人で、前年の53人から3倍超に急増。21年東京五輪の卓球男子団体で銅メダルの丹羽孝希(30)が書類送検、吉本興業所属のタレント2人が任意で事情聴取と、オンラインカジノ賭博容疑での著名人のニュースも最近続いている。
オンラインカジノについてSNSに「海外の合法的なサイトなら問題ない」などの情報が出回っているが、日本国内から接続して賭博を行うことは犯罪。賭博をした者は「賭博罪」で50万円以下の罰金または科料、常習的に賭博をした者は「常習賭博罪」で3年以下の懲役に処される。
橋下氏は、「もうそろそろ日本も全面禁止でいくのか、管理をしていくのか、2つの方向性をきちっと政治行政で議論しないといけないと思います」と言い、「日本はカジノがゼロではないんですよ、ギャンブルがゼロではないんです。公営ギャンブルがあるし、パチンコに関して政府見解ではギャンブルとは言いません、遊技とは言うんですけど、みんなギャンブルだと認識してますよ」と指摘。
そして、「これは管理をするのか、全面禁止なのか分からないからギャンブル依存症対策も国を挙げてやってないんです」と強調し、「僕があんまり言うと、大阪は今、カジノに向けて管理された統合型リゾートを進めているから“橋下はカジノ推進派か”って言われるかも分かりませんが、今、日本にはギャンブルがある以上は、僕は管理派なんです」と自身の考えを述べた。
そのうえで、「だから、管理をする中でいいものと悪いものを分けて、やるんだったら違法なものはブロッキングする、子供からのアクセスは禁止するとか、ここがはっきりしていないから今、何も政策で手が打てていない状況」とし、「全面するか、管理するかはいろいろ議論はあるけれども、何か手を打たないといけない」と述べた。