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【スーパーボウル】チーフスV3阻止のイーグルス指揮官「守備が優勝をもたらす」MVPはQBハーツ

スポニチアネックス 2025年2月10日 13時7分

 ◇NFL 第59回スーパーボウル フィラデルフィア・イーグルス(NFC) 40ー22 カンザスシティー・チーフス(AFC)(2025年2月9日 ルイジアナ州ニューオーリンズ シーザース・スーパードーム)

 イーグルス(NFC代表)がチーフス(AFC代表)に40-22で快勝し、2018年以来7季ぶり2度目の優勝を飾った。第57回大会以来の再戦で、35-38で惜敗した2年前のリベンジに成功した。23、24年覇者のチーフスは史上初のスーパーボウル3連覇を逃した。

 MVPにはイーグルスのQBジェイレン・ハーツ(26)が選ばれた。パス22本のうち2TDを含む17本を成功させて221ヤードを獲得し、ランでも第1Qの先制TDを含む11回のキャリーで72ヤードを獲得。ランで57ヤードを獲得し、シーズン計2504ヤードのNFL新記録を樹立したRBセイクワン・バークリーもこの日ばかりは“脇役”だった。

 就任4年目のニック・シリアニ・ヘッドコーチは、試合残り3分の時点で早々と祝福のゲータレード・シャワーを浴びた。「これは究極のチームプレーだ。攻撃、守備、スペシャルチーム、全員が素晴らしいパフォーマンスを見せた。我々は勝つことだけを望んでいた」と喜び、「ディフェンスが優勝をもたらす。彼らが試合で違いをもたらし、攻撃のチャンスを与えてくれ、我々はやるべきことができた」と守備陣を勝因に挙げた。

 今季リーグ1位の守備陣は、現役最高のQBと評価されるチーフスのパトリック・マホームズにキャリアワーストとなる6度のサックを浴びせ、パス2本をインターセプト。第2Qにはこの日が22歳の誕生日だった新人CBクーパー・デジーンが、38ヤードのインターセプトリターンTDを記録した。誕生日にスーパーボウルでTDを決めたのは史上初だった。

 ▼チーフス・リードHC とにかく厳しい一日だった。何もかもがうまくいかなかった。私の指導もよくなかった。ターンオーバーと反則が多すぎた。強いチームを相手にこんなことをしてはいけなかった。

 ◇フィラデルフィア・イーグルス 1933年創設。世界恐慌からの立て直しを目指すニューディール政策の象徴、ワシをチーム名とした。スーパーボウル創設前のNFLで48、49、60年と3度優勝。スーパボウルは81、2005年と敗れたが、18年にペイトリオッツを41-33で下して初優勝を飾った。チームカラーは深緑、銀、黒。本拠はリンカーン・ファイナンシャル・フィールド(収容6万7594人)。ニック・シリアニ・ヘッドコーチは21年就任。主なOBに“国防長官”と呼ばれた守備の名手レジー・ホワイト(故人)らがいる。

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