北海道札幌市の劇場「ジョブキタ北八劇場」が10日、公式サイトを通じ、3月8日から上演を予定していたアガサ・クリスティー原作「そして誰もいなくなった」の舞台について全公演を中止すると発表した。著作権および上演許諾に関する都合としている。
同劇場は「この度、3月8日からジョブキタ北八劇場にて上演を予定しておりました、アガサ・クリスティー原作『そして誰もいなくなった』の上演につきまして、著作権および上演許諾に関する都合により、全公演を中止とさせていただくことになりました。ご観劇を楽しみにしてくださっていた皆様をはじめ、すべての関係者の皆様に心より深くお詫び申し上げます。誠に申し訳ございません」として謝罪した。
続けて「この度の公演中止につきまして、公演制作上の不手際によるものと深く反省しております」とし、「貴重なお時間を費やしてご観劇を予定されていた皆様、ジョブキタ北八劇場へ思いを寄せてくださっていた皆様に対し、多大なるご迷惑をおかけしてしまったことについて、事の重大さを重く受け止め、今後このような事が起こらないよう、十分留意し真摯に演劇の創作・公演制作、劇場運営に努めてまいります」と再発防止を誓った。
公演チケットの取り扱いについても説明し、「現在、皆様にしかるべき対応を行うため、関係各所との調整確認を進めております。すでにご購入・ご予約をいただきました公演チケットの払い戻し等、今後の対応につきましては、早急に詳細をまとめ、改めてご案内申し上げます。なお、本公演を予定していた期間に、別の演劇作品の上演について、また、すでにご購入・ご予約いただいているチケットをそのままご活用いただけることも併せて検討中です。今しばらくお待ちいただけると幸いです」と呼びかけた。
同公演は3月8日から23日の間に全20回の上演を予定していた。