◇NFL 第59回スーパーボウル カンザスシティー・チーフス(AFC) 22ー40 フィラデルフィア・イーグルス(NFC)(2025年2月9日 ルイジアナ州ニューオーリンズ シーザース・スーパードーム)
米シンガー・ソングライターのテイラー・スウィフト(35)が9日(日本時間10日)、米プロフットボールNFLの王座決定戦スーパーボウルを現地観戦した。交際中のトラビス・ケルシー(35)が所属するチーフス(AFC)はイーグルス(NFC)に22-40で敗れて史上初の3連覇を逃し、自身もブーイングを浴びるなど散々な夜となった。
スウィフトは昨年、日本公演を終えるとプライベートジェットでスーパーボウル開催地のラスベガス入り。チーフスの2連覇を見届け、試合後は紙吹雪の中でケルシーとキスを交わした。今季も観戦する姿がたびたび見られたが、試合中継の際に長い時間映し出されるスウィフトにNFLファンが反発。3連覇を狙うチームが強いこともあり、「アンチ・チーフス」を生む要因となっていた。
この日もスウィフトが会場の大型スクリーンに映ると、観客からブーイングが発生。スウィフトは自分に向けられたものと気づくと、少し横目になり鼻にしわを寄せた。試合がイーグルスの一方的展開になると、スウィフトが中継映像に映ることもなくなったが、この日現職の米大統領として初めてスーパーボウルを観戦したトランプ大統領は「カンザスシティー・チーフスよりも厳しい夜を過ごしたのはテイラー・スウィフトだ」とSNSに投稿。昨年の大統領選で民主党候補を支持したスウィフトを以前から“敵視”しており、「彼女はスタジアムからブーイングで追い出された。MAGA(Make America Great Again=トランプ支持者)は本当に容赦ないな!」と、からかうように記した。
完敗のチーフスと同様、ケルシーも4回のレシーブでわずか39ヤードと見せ場はなかった。試合後は「今年、こんなにひどいプレーをしたことがなかった。全てが悪かったのでなければ、あんな負け方はしない」と話した。引退か現役続行かは微妙な状況だ。