FC町田ゼルビアの黒田剛監督(54)が、横浜FMや浦和などでプレーした那須大亮氏の公式YouTubeに出演。組織のマネジメントで重要なことを明かした。
町田監督就任2年目、J1昇格1年目の昨シーズンは最終節まで優勝の可能性を残す3位で、ACL出場権を獲得した。
青森山田高監督の時代から組織づくりに長けていた。
那須氏は「どういう言葉で苦しい時(選手の)モチベーションを維持してきたのですか?」と聞いた。
黒田監督は日本の指導者が使いがちな2つの言葉をピックアップ「切り替えよう」「勝てなかったのは全部監督の責任」を真っ向から否定した。
「もしチームでやろうとしているコンセプトにズレが生じたり、徹底できない選手がいた時に名指しであっても指摘してあげる。それによって本当に一生懸命尽くしてきた選手たちがどれだけ救われるか」
先輩や同僚に対して言いにくい言葉を「あ、監督が言ってくれた」と選手が思うことが大事。オブラートに包み、ごまかしながら過ごしてしまう時間はチームに何のプラスにもならないと主張した。
「全部監督の責任です」と逃げるのは簡単。「その(日本人的な)美学は自分にはなくて、選手たちが求めている言葉を選手たちに伝えていきたい」と続けた。
その結果として、「個人を指摘することになるかもしれないが、事の重大性とか、または次どこかに悪い現象が波及しないように阻止することも組織のマネジメントの中では重要」と説明した。