お笑いコンビ「アンガールズ」が10日、広島県府中市のふるさと大使の委嘱を継続することが決定した。同市の市議会財政改革対策特別委員会で明らかになった。
大使の委嘱をめぐっては同市の事業見直しの一環で廃止対象が既定路線となっていた。だが、アンガールズが無償で大使を引き受けることを了承し、委嘱が継続されることとなった。
アンガールズは15年4月、大使に就任。昨年末、財政に苦しむ市の財政改革の一環で、廃止または休止する事業52件の内の一つとして、委嘱を取りやめる方針となっていた。
地元を思い、無償での大使継続。その姿は2人が大ファンを公言する広島東洋カープの元投手黒田博樹氏(50)を想起させる。黒田氏が2014年に日本球界に復帰する際、地元広島への愛を貫き、メジャーの年俸21億円を蹴って広島に4億で復帰した。“男気”を感じる2人の決断にネット上では「本当の漢」「素晴らしい広島愛。芸能人で無償は普通ありえない」と称賛の声が相次いだ。