メジャー19年間で3089安打を放ち、米国の野球殿堂入りを果たしたイチロー氏（51＝マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクター）が3月27日（日本時間28日）の開幕戦、対アスレチックス戦で始球式を務めることが10日（同11日）、マ軍球団から発表された。
イチロー氏が始球式に登場するのは22年4月15日（同16日）のアストロズ戦以来、3年ぶりのこと。この時は84・5マイル（約136キロ）の速球を投げ込み、会場を沸かせた。今回もそのスピードには注目が集まりそうだ。
「イチ・メーター」でおなじみのマリナーズファン、エイミー・フランツさんは自身のXでイチロー氏の始球式に反応。球団のX投稿を引用し、球団や球団幹部のXアカウント宛に「親愛なるマリナーズへ。イチローは本拠の右翼から（現マリナーズ監督で現役時代は捕手だった）ダン・ウィルソンにファースト・ピッチを投げるべき」と提案した。
投稿には2001年9月8日のオリオールズ戦で右翼イチローが捕手ウィルソンへ矢のようなワンバウンド送球で本塁を狙った二塁走者を刺す過去の映像を添付。このプレーを再現してほしいとの願いが込められているとみられる。現在55歳のウィルソン監督は2012年に球団の殿堂入りを果たしている。
エイミーさんは球場でイチロー氏の安打数をカウントするボードを掲げることで知られた名物ファン。引退試合となった2019年3月の東京ドームでのアスレチックス戦にも米国から駆けつけ、イチロー氏も認める存在だった。
なお、マリナーズは今回のイチロー氏の殿堂入りを受け、背番号51を日本選手初の永久欠番にすることを発表している。