Infoseek 楽天

広島・二俣が紅白戦でチーム1号 「いい感じで振れているので続けていきたい」開幕1軍を猛アピール

スポニチアネックス 2025年2月11日 5時47分

 広島は10日、宮崎・日南春季キャンプで2度目の紅白戦を実施した。白組の「3番・二塁」で先発した二俣翔一内野手(22)が今春チーム1号を放った。7回無死一塁から左翼ポール際へ同点の2ラン。内外野をこなすユーティリティープレーヤーが開幕1軍を猛アピールした。オフには巨人・岡本との合同自主トレにも参加した若ゴイが成果を結果で示した。

 高々と舞い上がった飛球は左翼ポール際に吸い込まれた。25年のチーム1号は高卒5年目の二俣が放った。0―2の7回無死一塁。2年目右腕の赤塚がカウント1―1から投じた内角寄り直球を完璧に仕留めた。

 「初球のファウルは(バットが)下から出ていたので、何とか、上からつぶそうというイメージで修正した。(体の)回転の力で飛んでいった」

 自画自賛の一発だった。打席の中でスイングの軌道を修正。前日9日の紅白戦に続く安打が、アピール弾となった。昨年11月10日の西武戦(練習試合)では秋季キャンプチーム1号を放ったが、今春も再び一撃で存在感を発揮。昨秋から下半身主導の打撃フォーム習得に加えて体の回転で打つことも心がけてきた。また、オフに参加した合同自主トレの成果もあった。

 「岡本さんには第一はタイミングだと。タイミングの合わせ方などを教わった。走者がいない時、投手が足を上げたタイミングと、クイックモーションで、タイミングのつくり方を(それぞれ)やっている」

 巨人・岡本との合同自主トレは念願だった。昨年1月は先方の都合で参加を断念。昨春キャンプやシーズン中から動画を送るなどして助言を受けてきたが、今年は1月10日から20日まで合同自主トレが実現した。過去3度も本塁打王に輝いた右の大砲からは多くのアドバイスを受けた。特にタイミングの取り方に関しては現在も試行錯誤を続けているが、一定の手応えも感じ取っていた。

 「いい感じで振れているので、続けていきたい。振れるところ、長打力、チャンスで一本(打てる)というところをアピールしたい。(ポジションも)穴があいたところは“自分がいくぞ”という意識でやっている」

 内外野を守れることは魅力であり、大きな武器だ。ただ、見据える先はレギュラー獲り。二塁・菊池、遊撃・矢野、三塁・小園ら各ポジションにライバルがいるからこそ、まずは開幕1軍から牙城を崩しにかかる。新井監督も「(昨秋から)凄く良いものを見せてくれていたし、引き続き良いものを見せてくれている」と期待する。ここから本格化する実戦で、レギュラー奪取に向けての真価が問われる。(長谷川 凡記)

 ≪20年の育成ドラフト1位≫

 ◇二俣 翔一(ふたまた・しょういち)2002年(平14)10月21日生まれ、静岡県出身の22歳。磐田東2年時に内野手から捕手転向。甲子園出場はなし。20年の育成ドラフト1位で広島入団。22年の内野手転向を経て、同年オフに支配下登録。24年4月4日ヤクルト戦に代打でプロ初出場。同25日、初先発のヤクルト戦で2回に初本塁打を放った。同年は80試合で打率・196、1本塁打、7打点。1メートル80、78キロ。右投げ右打ち。

この記事の関連ニュース