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ヤクルト・衣笠球団会長死去 高津監督涙の誓い「勝って喜ばせてあげよう」

スポニチアネックス 2025年2月11日 5時33分

 ヤクルトは10日、衣笠剛(きぬがさ・つよし)球団代表取締役会長CEO兼オーナー代行が7日に死去していたことを発表した。愛媛県出身。76歳だった。11年6月から球団代表取締役社長兼オーナー代行を務め、15、21、22年のリーグ優勝に尽力。キャンプ地・沖縄で訃報に接した高津臣吾監督(56)は涙ぐみ、13年秋に指導者として復帰へ導いてくれた恩人にささげる3年ぶりの優勝を誓った。

 高津監督は涙ぐみ、声を震わせた。「情熱的で一生懸命。強いスワローズを何よりも考えてくれた。感謝してもし切れない、大きな存在でした。最後に会えなかったのが残念」。衣笠会長は71年にヤクルト本社に入社し、11年6月に球団社長兼オーナー代行に就任。23年3月から現職だった。近年3度のリーグ優勝など強力なリーダーシップを発揮。昨夏に体調が悪化してから療養を続けていたという。

 高津監督は13年オフに当時球団社長として「帰ってきて力を貸してほしい」と投手コーチ就任を要請された時のことを鮮明に覚えている。07年最終戦の翌日に事前の話し合いもなく戦力外通告。円満な退団ではなく、以降は米国、韓国、台湾、独立リーグを渡り歩いた。「当事者ではなかったけど“申し訳なかった”と言っていただいて、凄く晴れやかに戻ってくることができた」。2軍監督、そして1軍監督への就任も後押ししてくれた。

 選手やスタッフを集めて「やっぱり勝って喜ばせてあげようじゃないか!」とV奪還への決意を全員で共有。21日の告別式には一時帰京して参列する。「たくさんお客さんが入った神宮球場で勝つ野球、面白い野球を見せる。会長のためにも勝ちたい」。負けられない理由がまた一つ増えた。(重光 晋太郎)

 ▼真中満臨時コーチ(衣笠会長と同じ日大出身で15年に監督としてリーグ優勝)大変お世話になった方なので感謝しかありません。最後に会ったのは昨年7月。寂しいですね。チームが勝つことで供養になれば。

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