ドジャースがスペシャル・アドバイザーとして前ジャイアンツ編成本部長のファーハン・ザイディ氏(48)が就任すると複数の米メディアが10日(日本時間11日)に報じた。
MLB初のムスリムで、パキスタン系カナダ人のザイディ氏は「マネーボール」を読んで感化され、運営ポジションの求人を出していたアスレチックスに履歴書を送り、採用された経歴を持ち、アスレチックスではGM補佐を務めた。2014年オフにドジャースのGMに就任。2017、18年と2年連続でチームのワールドシリーズ出場に導いた。
2018年オフにはジャイアンツの編成本部長に就任。2021年には球団記録のシーズン107勝を挙げて地区優勝を果たし、南アジア系出身者として初めてMLB年間最優秀経営者に選ばれた。しかし、ジャイアンツでは在籍した6年間でポストシーズンに進出したのは2021年の1度だけで、3年連続ポストシーズン進出を逃した昨年9月に同職を解任されていた。
ドジャース時代はアンドルー・フリードマン編成本部長の部下として仕事をしていた経験があり、2年連続ワールドシリーズ優勝を狙うチームの強化に向けて手腕を発揮することが期待される。