女優の竹下景子(71)が11日放送のテレビ朝日「徹子の部屋」(月~金曜後1・00)にゲスト出演。昨年10月17日に虚血性心疾患のため76歳で亡くなった俳優の西田敏行さんを悼んだ。
竹下は西田さんとはNHKラジオ第1「新日曜名作座」で2008年から共演していた。「なかなか映像の番組ではそこまで続くものはないかと思いますが、最初にお話しいただいた時、西田さんとご一緒にってNHKからお話があって」と振り返った。
「その前は森繁久彌さんが半世紀以上、『日曜名作座』でご出演だったので“次の50年を”って言われたんですよ」と言い「まさかねって。私にしたってもう50代ですから、そんなことは毛頭考えられないんですけれど、でもできる限り続けたいなと思っておりましたんでね」と回顧。
「ですから16年って確かに長いんですけれど、私にするとまだまだ道半ばと言いますか…。まさかこんな形でこんなに早く西田さんとお別れする日が来てしまうなんて。思ってもいなかったものですから」と涙ぐんだ。
訃報を聞いた際も「本当にしばらく信じられませんでしたし、もっともっと続けたかったっていうのが正直なところですね」との思いであったとした。
訃報は東京・六本木の俳優座劇場で聞いたという。初日を翌日に控えた楽屋で共演者が大きな声を上げたため「どうしたの?」と聞いたところ西田さんの訃報を伝えるニュースだった。
「それであたしはびっくりしたんですけれど」稽古に集中していたこともあり「そんな日だったから、あんまりこううろたえることはなかったのかなと」。そうして翌日、舞台の終演後に西田さんの自宅を訪れたとした。
司会の黒柳徹子が「悲しかったでしょう」と語りかけると、竹下は「でもね、その時は西田さん本当にね、お顔の色も、お顔のつやも本当に良くて。よく眠っているようなって形容詞がありますけど、本当に眠ってらっしゃるみたいだったんですよ」と回想。
「なのであたし、“西田さん、起きて”って思わず言いました」と竹下は再び涙。「奥さまと初めてお目にかかってお話させていただきましたけど、苦しまれることはなかったみたいですね。眠るようにいかれたってお話をうかがって。私もちょっとそれで心が落ち着きましたけど。こんなふうにお別れってくるのかなと思って」としみじみと話した。
「その時は奥さまもおっしゃってましたし、お嬢さまたちともごあいさつしましたけど、本当に何が起こっているのか分からない。西田さんにはお目にかかりましたし、お参りもさせていただきましたけど、とても信じられなかったですね」と再度話すと、「今になってみると、ああもうスタジオであんなふうに西田さんがにこにこ“じゃあまたね”なんて言ってくださることがないのかな、なんて、そういうことを思うたびに寂しくなります」と続けた。