FC東京のFW小柏剛(26)が11日、小平グラウンドの練習後に取材に応じ、開幕スタメンに意欲を示した。
札幌から加入した昨季は大きな期待を寄せられたが、度重なるけがに苦しんだ。自身が「キャリアワースト」というリーグ11試合出場2得点に終わった。その悔しさから今オフの年末年始にかけて体の負担を軽減させる走り方に取り組んだという。
「いろんなことをしてきたし、まだしていないこともあると思う。ただ、走り方を変えることは、本当はしたくなかった。スピードが落ちそうだし、本当に変えられるかなという不安もあった。それでも、もう何でもいいからやってみないといけないと思った」
小柏は「まだ効果は分からない」というが、ウオーミングアップから意識し続けて「今、ケガをしていないのはそのおかげなのかなと思う」と口にする。今季始動からキャンプを経てここまで大きなケガや離脱もなく、転がるボールを追い続けている。
「ここまで一日一日でした。軽めの練習でも、“ここ集中だな”って毎日自分に言い聞かせてきた」
プロ入りから苦しみ続けた筋肉系のケガを克服し、目指すは開幕スタメンと、二桁得点だ。
「もちろん開幕戦もスタメンで出たいし、スタメンで出るつもりで準備をしたい。毎年、2桁取りたいと言って達成できていない。そこをまた目標にしてやっていきたい」
昨季から首都クラブに「新たな風を吹かせたい」と言い続けてきた、点取り屋の本領が試される。その準備は万端だ。