横浜F・マリノスは12日にJリーグ開幕を前に今季初戦としてアジア・チャンピオンズリーグ・エリート（ACLE）東地区1次リーグ第7戦・上海申花（中国）戦に臨む。11日は試合会場の日産スタジアムで最終調整し、冒頭15分間を報道陣に公開。GK朴一圭（パク・イルギュ、35）は公式会見にも出席し、意気込みを語った。
「パギ」の愛称で親しまれる守護神が日産スタジアムに戻ってきた。今季、鳥栖から5年ぶりに古巣復帰した朴一圭。実は鳥栖在籍時は同スタジアムでプレーする機会がなかった。この日の前日練習で20年以来、5年ぶりにホームへ帰り「戻って来ることができてうれしかった。新しい気持ちというか、“またマリノスでのサッカー人生が始まるのか”と思った」と喜んだ。
20年に鳥栖へ移籍した経緯には、横浜Mが当時参戦していたACL（ACLEの前身）のアジア枠登録に関する複雑な事情が絡んでいた。当時はACLに出場できずチームを去り、古巣復帰した際は「こうやって戻って来てチャレンジできることに何か（特別な感情が）こみ上げてくるのかなって意識していた」という。
だが、今は心境が違う。「準備していく中でそこへの強い意識はない」と目の前の一戦に集中している。クラブはアジア初制覇と3年ぶりのリーグ王座を目指し、自身は横浜Mでの新たなシーズンへ「いい準備はできている」と自信を示した。