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真中満氏「1軍の監督で一番イヤな仕事」力説も予想外ツッコミに「マウント取ってないじゃないですか!」

スポニチアネックス 2025年2月11日 20時10分

 NHK BS「球辞苑~プロ野球が100倍楽しくなるキーワードたち~」(日曜後9・00)が9日に放送され、元ヤクルト監督の真中満氏(54)がゲスト出演。「1軍の監督で一番イヤな仕事」について語った。

 今回のテーマは「二軍監督」。スタジオには元メジャーリーガーでオリックス2軍監督も経験した田口壮氏(55)、ヤクルトで1、2軍監督を務めてともに優勝した真中氏、そして、ロッテのサブロー2軍監督兼統括打撃コーチ(48)とそうそうたるメンバーが集まった。

 そのなかでVTR出演した巨人の桑田真澄2軍監督(56)が一度は1軍へ送り出すも再び2軍降格となった選手について「何人かは涙したり、怒ったりしている選手もいましたよ、やっぱり」と最近の選手気質について告白。VTRを見ていたサブロー氏もロッテについて聞かれ「もちろん、います。怒って落ちてくる子もいれば…。最近、泣く子が多いんで」などと共感した。

 すると、真中氏はここで「1軍の監督で一番イヤな仕事って1軍の選手を2軍に落とすことなんですよ」と口に。

 「でも、必ず誰か落とさないと、1軍に上げることができないじゃないですか。だからメチャクチャ僕らは伝えるのは一番イヤです。もういろんなことを考えながら、どうやったら一番この選手が気持ち良く2軍でプレーして今後頑張ってくれるか考えながらていねいに説明をして、なるべく頑張って…落とすんですよ。で、そこから多分、2軍監督にいっていろいろ不満とかあるんで。だからお互いにね、2軍監督もそうですし、1軍から落とす監督・コーチもやっぱりいろいろ大変な部分もあるんですよ」

 監督経験者らしい苦悩の時間を力説する真中氏。だが、ここで「ナイツ」塙宣之(46)から「ちょっと急に1軍マウント取ってきますね。(1軍監督経験者は)一人しかいないから、このなかで」と予想外のツッコミを入れられ「マウント取ってないじゃないですか!」と苦笑いする場面もあった。

 さらに、塙からは、2軍から1軍に上げる選手というのは1軍監督が決めるのか?という質問が。

 これにヤクルトで1、2軍とも監督経験のある真中氏は「そうですね。最終決定はもちろん、そうなんですけど」としたうえで「ピンポイントでこの選手がほしいって時もあるんですよ。代走だけで考えてるとか。この選手がいい!とか。とにかく代打だけでこの人がいいとか。ほかにもいるんですけど、ピンポイントがあるんで。だから最終決定は1軍監督がするから2軍監督が思っている通りにはいかないことは多いんじゃないですかね」と見解を語った。

 そして、投手などとの絡みで野手を1軍に上げてもチーム事情で5日後には2軍に戻ってもらうしかないという時には、あえて2軍から推薦のあった絶好調の選手を上げないことも。5日間ではなかなか起用できないケースも多いため、あえて別の選手を上げることもあるという。

 「5日間で判断されたら本人もショックじゃないですか。ファームで凄い頑張ってるのにスタメンでも出れずにいて5日間で2軍に落ちた、と。となると、サブロー監督に文句がいくわけですよ」と真中氏。「そういう状況の時はそういう判断もあります」と一筋縄ではいかない1、2軍選手の入れ替え事情について語っていた。

 

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