◇NBA レイカーズ132ー113ジャズ(2025年2月10日 クリプト・ドットコム・アリーナ)
レーカーズの八村塁(27)が10日、本拠地ロサンゼルスで開催されたジャズ戦に先発して29分7秒プレーし、21得点、6リバウンドを記録して132―113の勝利に貢献した。マーベリックスからトレードで電撃加入した昨季得点王のルカ・ドンチッチ(25)との“初共演”で躍動し、最近6試合で5度目の20点超え。レブロン・ジェームズ(40)を含め「マジック・キングダム」と称されるスター軍団は、今季最長に並ぶ6連勝で32勝19敗とした。
新たなケミストリーが生まれた。第2Q残り7分29秒。ドライブでゴール下に切れ込み相手4人を引きつけたドンチッチから、八村が左コーナーでパスを受けた。ボール運び、シュートだけでなくパスセンスにも優れた昨季得点王からのこの上ないお膳立て。八村はノーマークの状態で余裕を持って3点シュートを射抜いた。
今月トレードで電撃加入したドンチッチの新天地デビュー戦。会場はにぎわい、プレーオフのような熱気に包まれた。八村はレブロン・ジェームズ、ドンチッチとともに先発。第3Q残り7分33秒には、その2人がつないだ夢のパスリレーから3点シュートを沈めた。前半だけで4つの反則を犯すファウルトラブルに陥りながらも29分7秒の出場で、21得点、6リバウンドを記録。3点シュートは6本中3本を沈め「僕にとっては最高の状態。一体になれば凄いチームになると思う。楽しみ」と声を弾ませた。
実は、ドンチッチとの共演は2度目だった。20年2月にプロ1、2年目の若手が出場するオールスターの名物イベント「ライジング・スターズ」で、同じチームでプレー。八村がドンチッチのパスからアリウープでダンクを叩き込むなど好連係を見せていたが、5年ぶりの同時出場でも相性の良さは光った。
愛称はドンチッチがマジックで、ジェームズがキング。米フロリダ州ディズニーランドのテーマパークになぞらえ、チームはSNS上で「マジック・キングダム」とも称される。八村は8日に27歳の誕生日を迎え「何を一番にやるべきかということを考えながらしっかりとやっていきたい」と意気込んでいた。最近6試合で20得点以上は5度目で、チームも直近14戦12勝。レーカーズの、19~20年シーズン以来5季ぶり18回目のNBAファイナル優勝に夢が膨らむ。
◇ルカ・ドンチッチ 1999年2月28日生まれ、スロベニア出身の25歳。17~18年にRマドリードでユーロリーグ最年少MVPに輝き、18年にマーベリックスでNBAデビューし、新人王を受賞。通算400試合以内での1万得点、3000リバウンド、3000アシストは史上2人目の快挙。オールスター出場5度、昨季得点王に輝いたオールラウンダーで今月、電撃的なトレードでレーカーズに加入。マタドール、ルカマジックなどの愛称を持つ。1メートル98、104キロ。
≪ハッスル・河村は4得点6アシストで存在感≫今月16日(日本時間17日)にサンフランシスコで行われるNBA下部のGリーグオールスターにファン投票1位で選出された河村は、ハッスルで10日(同11日)の本拠地ミシシッピ州サウスヘイブンでのセルティックス戦に先発し27分45秒プレー。
チームは115―127で敗れたが、4得点、6アシストを記録した。身長は今季NBA登録選手で最も小さい1メートル73。体は小さいが存在感は日を追うごとに大きくなっている。