Infoseek 楽天

ソフトバンク・前田悠に愛のムチ 倉野コーチ「先を見据えて、強さを出してくれ」

スポニチアネックス 2025年2月12日 6時3分

 2年目の飛躍が期待されるソフトバンクの前田悠伍投手(19)が11日、倉野信次投手コーチ(50)から“愛のムチ”ともいえる熱いメッセージを送られた。ライブBP(実戦形式の打撃練習)に今春キャンプ初登板し、打者8人と対戦して2安打、1奪三振。開幕ローテーション入りへ好内容を示したが、将来のエースとして期待する倉野コーチから投球のうまさに加え「強さ」を求められた。

 初のライブBPを終え、ブルペンで思いを伝えられた。前田悠がヘッドコーディネーター兼務で投手部門を統括する倉野投手コーチから「強さ」を求められた。

 打者8人に対して計30球を投げ、2安打に抑えた。直球の最速は142キロをマーク。渡辺から三振を奪い、栗原をチェンジアップで泳がせ二ゴロに抑えた。「初めてにしては良かった」と前田悠。ただ、将来的にチームを背負う存在になってほしいと期待している倉野コーチからは“愛のムチ”ともいえるメッセージを送られた。

 「もっともっと強くなれると思ってるので。伸びしろはたくさんある。ああいうセンスのある選手はうまさを出そうとするが、僕は強さを出してくれということを今日も話した。目先ではなく、先を見据えた取り組みが必要だと感じた」

 「世代No・1投手」としてドラフト1位で入団し、昨季はウエスタン・リーグで12試合に登板して4勝1敗、防御率1・94とさすがの成績を残した。1軍デビューを果たした10月1日のオリックス戦では3回6失点とプロの洗礼を浴びたが、“特別育成プログラム”のもとしっかりとステップを踏んだ。

 今春キャンプは初のA組(1軍)スタートで開幕ローテーション入りを争っている。ただ、倉野コーチは「僕はそこがゴールではないと思っている」と話す。目先の競争だけにとらわれず「強く」「大きく」なることを求めている。もちろん、クレバーな左腕は同コーチが言わんとしていることを理解している。食事、睡眠、トレーニングについてのアドバイスも受けた左腕は「5年後、10年後も見据えて体づくりも並行してやっていかないといけないと思っています」とうなずいた。

 現在はカブス・今永との自主トレで学んだ脱力投法に取り組んでいる。「フォームとのギャップをつくるためにも大きなエンジンは積んでおかないといけない。このまま技術だけで抑えられるような簡単な世界ではないと思うので」と先を見据えた。大きな期待を受けてメッツ・千賀の背番号41を引き継いだ左腕がエースへの道を歩んでいく。 (木下 大一)

 ≪松本晴はMAX149キロ≫

 H…昨季プロ初勝利を挙げた3年目の松本晴がライブBPにに初登板し、打者8人を単打1本に抑えた。直球の最速は149キロを計測し「間違いなくレベルアップしている」と納得の表情だった。有原に弟子入りしたオフは直球の出力を上げる取り組みをしてきた。先発枠の残りは少ないが「もちろん狙っているが、自分のやるべきことをやる。1シーズンを投げるための準備をする」と意気込む。小久保監督も「出力は去年より大きく上がっていると思うし、先発候補の楽しみの一人です」と高評価だった。

この記事の関連ニュース