女優の広瀬アリス(30)が4月期の日本テレビドラマ「なんで私が神説教」(土曜後9・00)で初の教師役で主演する。同局ドラマ主演も初となる。
昨年4月期のフジテレビ「366日」では制服姿の高校生も演じただけにオファーが来た時の心境は「先生役がとうとう来た」。12年前は今回と同枠の「35歳の高校生」で生徒役を演じており「大人になって先生役で戻って来るなんて感慨深い」ともコメントした。
脚本はオリジナルで、コメディー界で活躍するオークラ氏が担当。主人公は無職脱出のため嫌々、高校教師になり、生徒に深入りせず波風を立てないことを目指す。だが、負けず嫌いのため生徒の反論にカチンときて、したくもない説教を「なんで私が!?」と、する羽目になる。広瀬は「言いたいことをなかなか本音で言うことが難しい世の中で、決して奇麗事がない言葉は、聞いていて、スカッとできると思います」とアピールした。
初の教師役には「なりたくてなったわけではない、先生らしくない覇気のない先生像を出せたら」と役柄に沿った自然体で臨む。「先生と生徒」の関係性も意識せず「“人と人”で向き合う姿勢は大切にしたい」と意気込んだ。
昨年10月期のフジ「全領域異常解決室」では日本神話の女神の魂が宿った役で、文字通りの神を演じた。今作もタイトルに「神」があり、主人公像も「(説教で)凄く良い言葉が出てくるんです。それも才能で神ですね」と表現。出演作で神が続くことに「“神”つながり、あると思います。私と神、来てるかもしれない」とユーモア交じりに話した。
重めの前髪で眉毛まで隠す髪形に笑顔が少ない役柄はこれまでの明るいイメージを一新するもので、今作を「新境地になりそう」と位置づける。女優として神の境地に達していく。(山内 健司)