◇練習試合 DeNA4―0中日（2025年2月11日 北谷）
三塁側のDeNAベンチから声が飛んだ。「おっ、今、最もホットな男～っ！」。度会は打席でより集中した。今季初の対外試合となった敵地・北谷での中日との練習試合。2回1死一塁、3球目の直球を中前に運んだ。この日初スイングで見事に捉え「（バットの）トップの感覚もよかった。ヘッドの走りもよかった。内容はよかったですよっ！」と声を弾ませた。
「7番・右翼」で先発出場。2回の松木平からの安打に続き、4回はメヒアから右前打を放った。マルチ安打でのスタートに「今日のイメージを継続したい」と充実感を漂わせた。
チームメートが「今、最もホット」としたのは前日の堂々たる交際宣言だった。10日にSNSで、TikTokのフォロワーが91万人を超える元アイドルでインフルエンサーの「なっちー」との交際を報告。横浜高で同学年の親友である松本隆も「びっくりした」としつつ「あいつらしい」と笑った。この日は、交際についての質問は禁止されたが、私生活の充実ぶりを示すような活躍に、三浦監督も「しっかり振れていた」と評価した。
守るべきものの存在は、2年目のレギュラー定着への力になる。ドラフト1位の鳴り物入りのルーキーだった昨年。開幕スタメンを勝ち取り、セ・リーグ新人では初の開幕から2戦連続本塁打をマークした。だが、以降は失速し75試合で打率・255、3本塁打、24打点。日本シリーズのベンチ入りもできなかった。筒香、佐野、梶原、桑原、蝦名と強力なライバルがそろう外野の定位置争いへ「アピールしていくしかない」と一段と気を引き締めた。
私生活もバットもホットな今季初の対外試合。それでも度会に浮ついた気持ちはない。「開幕まで時間がない。再現性を高くし、質を上げていく」と自分に言い聞かせるように危機感を漂わせた。（大木 穂高）