日本ハムが米ハワイ出身のマイカ与那嶺内野手(24=米独立リーグ、ボイシ・ホークス)を育成契約で獲得することが11日、分かった。
昨秋、今春のキャンプにテスト生として参加し、球団はこの日までに本人へ合格を通達。近日中に正式発表される見通しだ。
日系2世のマイカは、元巨人の外野手で中日監督などを歴任した与那嶺要氏を大伯父に持つ一塁手兼捕手。19年ドラフト29巡目でフィリーズに入団し、マイナーで4年間プレー。昨季は米独立リーグのボイシ・ホークスで96試合に出場し打率・338、24本塁打、96打点をマークした。
祖父の兄にあたる要氏は「ウォーリー」の愛称で親しまれ、51年に戦後初の外国人選手として巨人に入団。現役時代には首位打者3度、MVP1度獲得し、74年には中日監督として巨人のV10を阻止した球界のレジェンドだ。マイカも「いつか日本で野球をやりたい思いがあった」と語っていた。
1メートル90、99キロの右の大型スラッガー。投高打低が顕著な近代野球では得点力向上に長距離砲が貴重な存在であり、球団は昨年の秋季キャンプ終了後も引き続き注視していた。今春の沖縄・国頭の2軍キャンプにも参加。フリー打撃ではバックスクリーンへ悠々運ぶなど、存在感を放っていた。
現在、支配下選手登録数は66人。残り4枠となる支配下切符を猛アピールでつかみ取り、大伯父が立った1軍のグラウンドで「ジャパニーズドリーム」を目指す。