元横浜(現DeNA)監督の牛島和彦氏(63)が、高橋慶彦氏(67)のYouTube「よしひこチャンネル」に出演。トレードで上京する際、新幹線のホームまで見送りに来た星野仙一監督に残した衝撃の一言を明かした。
1986年12月、牛島氏は他の3選手とともに落合博満氏と4対1の交換で中日からロッテにトレードされた。
この球史に残る「世紀のトレード」に動いたのが、当時監督だった星野仙一氏だった。
その星野氏がロッテと契約のため上京する牛島氏を新幹線のホームまで見送りに来た。
「トレード出した人が見送りに来たら、慶彦さんだったら何ていいます?」と牛島氏に聞かれた。
さすがの高橋氏も「来てくれない方がいい」と答えに詰まった。
まして相手はあの星野監督だ。ところが、セ・パ両リーグで126セーブを重ねた牛島氏の肝っ玉はデカい。
「お世話になりましたも変だし、言う言葉ないから“落合さんのお迎えですか?”って言ったら…」
わざわざ見送りに来た星野監督に嫌味をぶつけたのだ。当然、周囲には緊張感が走った。
だが、星野監督は「バカモン!」と言って表情をやわらげた。
このやりとりで、2人の間に流れていた前日までの険悪なムードが一気に溶けた。
もともと牛島氏が高卒1位で中日入りしてからずっと星野氏は目をかけてくれていた。
「あの人から“バカモン!”って言葉を引き出したらもう手打ちなんです、ちゃんちゃんって」と、懐かしそうに振り返った。