京都は12日、城陽市のサンガタウンで公開練習を行った。15日にリーグ開幕・岡山戦(JFE晴れの国スタジアム)を控え、紅白戦など約1時間強の練習。指揮5年目を迎えるチョウ貴裁監督は力強い言葉で、3年ぶりの白星発進をイメージした。
「開幕戦は、どのチームも準備してきたことをそのままぶつけてくる。岡山さんは非常にタフで粘り強いチームなので、簡単にはいかない。ただ僕たちは今年だけじゃなくて、長い間、積み上げてきたサッカーがある。その完成度を見せたい。相手を飲み込み、襲いかかっていく。その気持ちでやれば、我々のリズムになっていく」
相手は創設20年目にして初のJ1挑戦。一方、京都はクラブ史上初めて4年連続のJ1舞台となる。その違いを「3年間残ったことでJ1は借りているマンションではなく、自宅になるという感覚。過去3年間はそこまで熟成された感じはなかった」と表現。22年のJ1昇格から毎年、苦しみながら残留をつかんできた。そして“エレベータークラブ”と揶揄された過去からの脱却を果たし、このステージで勝っていく素地ができ上がった。
「明確に違うのは“タイトルや優勝が見える”“自分たちが近づいてきた”という実感があること。だからこそ毎日の練習を大事にする。今季は少し違うかなと思います」
J1の先輩としての威厳を見せつけ、今季は本気でJ1の頂を目指す。