1年でJ2に復帰したRB大宮のFW杉本健勇(32)が12日、さいたま市内の練習場で取材に応じ、自然体を強調した。
昨年10月に、オーストリア大手飲料メーカーの「レッドブル」がクラブの全株式を取得し、新体制で挑む今季は周囲の注目度も自ずと高まっている。
だが、杉本は「1年間は長いので、(開幕戦は)目の前の1試合として気負いすぎず。勝利を目指すのは当たり前のことなので、みんなでリラックスして試合を楽しみたい」と言う。
さらに、その開幕戦には前リバプール監督で、レッドブルのグローバルサッカー責任者のユルゲン・クロップ氏も来場予定。杉本はリバプールでクロップ氏と共闘した、C大阪時代の後輩の名前を挙げて「クラブのトップなのでしっかりとあいさつしないといけない。南野拓実って言っておけば大丈夫かな?」と、冗談交じりに語った。
山形との15日の開幕戦は既にチケットが完売。満員のスタジアムでRB大宮のお披露目となるが、「開幕戦だけじゃなくて、全部の試合にシーズンを通して来てほしい。俺たちがいい試合をすれば来てくれると思うので頑張ります」と、力を込める。新体制1号の期待も集まるが、杉本は「あんまりそれは期待しないでください」と笑い、どこまでも平常心を貫く。