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田崎史郎氏 “103万の壁”引き上げ額を自民が買いたたき?憶測に「気持ちの中ではあるでしょうけど」

スポニチアネックス 2025年2月12日 22時42分

 政治ジャーナリスト田崎史郎氏が12日、BSフジ「BSフジLIVE プライムニュース」(月~金曜後8・00)に生出演し、年収103万円の壁の引き上げをめぐる協議での与党内の思惑について解説した。

 衆院で220議席と過半数(233議席)を割っている与党にとっては、今年度予算成立のために維新か国民民主からの賛成が絶対不可欠。そんな中、自民、公明両党は現在、高校教育無償化を目指す日本維新の会との政策協議が大詰めを迎えている。一方で、国民民主党との年収103万円の壁をめぐる協議再開は“待ち”の状態となっている。

 こうした状況について、田崎氏は「維新が終わったら国民にという想定ではないと思う。維新との合意が先に進んでるけど、国民と交渉してないわけじゃなくて、両方のラインで動いている。さらに立憲民主党ともやっている。3つ並行していて、合意できた順番に発表していくということだと思う」と自身の見解を示した。

 ここで、フジ反町理解説委員長は「ゲスの勘ぐりで言うと、維新と先にまとめて、国民民主(の条件)を買いたたこうとしている?」と直球質問が飛んだ。

 すると田崎氏は「それは気持ちの中ではあるでしょうけど」と笑わせつつ、「維新が終わったから国民民主だというのではなくて、維新と並行して国民とやっていってということだと思いますよ」と述べた。

 隣に座った国民民主代表を役職停止中の玉木雄一郎衆院議員は、思わず苦笑い。「維新さんの協議が進んでいますから、そこで合意するのであれば、田崎さんがおっしゃったように、うちの優先度は下がる」と危機感を口にした。

 すると田崎氏は「公明党はできれば国民民主と(交渉を)やりたい。維新とやりたくないから」と、裏事情を明かした。昨秋の衆院選で、公明党は大阪で維新に惨敗を喫していることが理由だという。「公明としては、維新が与党まがいのことをするよりも、国民民主に協力を得たいという思いが強い。だから103万の壁でも、妥協案のようなものを出し続けている。自民党の思惑と、公明の思惑がぶつかりながら進んでいる」と指摘していた。

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