東大卒の元ロッテ投手で、ソフトバンクの球団幹部を経て現桜美林大教授の小林至氏(56)が自身のYouTube「小林至のマネーボール」を更新。MLBの招待選手について深掘りし、解説した。
小林氏はMLBの春季キャンプには上限40人のロースター(登録選手)と、メジャー契約していない招待選手が参加していると説明した。
招待選手は日本でいうテスト生だが、ブルペン捕手を務めるだけなど人数合わせの場合が多く、メジャー契約を勝ち取る可能性は「相当低い」と指摘した。
昨季の上沢直之投手のようにレイズでメイジャー契約が取れず、マイナー契約と契約破棄で、「破棄」を選ぶケースもあるという。
上沢は破棄してレッドソックスと契約した。
日本でも春季キャンプにテスト生が参加するケースもある。
小林氏は2007年に中日春季キャンプに参加した中村紀洋、2010年にロッテ春季キャンプに参加した今岡誠、2013年に日本ハム春季キャンプに参加したアブレイユの例を挙げた。
彼らは全員契約を勝ち取った。
日本で招待選手という呼び方を使わない理由について「球団は招待とするなら障害保険をかけなければいけないとか色々考えてしまう」と説明。保証の問題で責任を回避するため、「自分の意思でテストを受けにきた」という形式を名称に残しているようだ。