フジ・メディア・ホールディングス(HD)とその傘下フジテレビで取締役相談役を務める日枝久氏(87)の東京都杉並区の自宅の塀に「フジは停波しろ」などと落書きされていることが12日、警視庁荻窪署への取材で分かった。警視庁は器物損壊容疑で捜査している。
荻窪署によると、11日午前10時10分ごろ「壁に落書きを見つけた」と目撃者の男性から110番があった。見つかった落書きは2カ所。うち表通りに面した玄関脇の落書きは縦1メートル、横3メートル30の大きさで、黄色いスプレーのようなもので書かれており、「フジは停波しろ!オールド」と読み取れる。
一連のフジテレビ騒動で、進退が注目を集めている日枝氏。近くに住む40代の女性は「毎朝、黒い車がお迎えに来ていたけど最近は全く見なくなりました。ご家族も住んでらっしゃるので(防犯カメラに)犯人が写っていればいいんですけど」と話した。
近隣に30年以上住んでいるという70代の男性は「日枝さんの家に落書きなんて初めて見た。ライブドア事件(2005年)とかこれまでもフジテレビが話題に上った時でも、こんなことはなかった」と話し、閑静な住宅街で起こった事件に驚きを隠せない様子だった。