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【藤あや子 我が道22】豪華すぎる“寿司友” 王貞治さん、野田っち、あいみょん…

スポニチアネックス 2025年12月23日 7時1分

 この仕事をしていると、実にたくさんの方と出会います。歌番組で共演することが多い歌手の皆さんはもちろんですが、40年近く歌手をしていると、いろいろなジャンルの方と仲良くさせていただくようになりました。

 私が20歳の時に産んだ一人娘は2007年1月15日に結婚しました。なんと、彼女の婚姻届の証人をソフトバンクスホークスの王貞治会長と劇作家の野田秀樹さんにお願いしました。ほとんど「ノリ」でお願いしたのですが、皆さん本当に心の広い方ばかりです。

 もともと熱烈な巨人ファンでしたが、王さんに初めてお目にかかったのは行きつけのお寿司屋さんです。大将から王さんがよくいらしているということは聞いていましたが、ついに同じ日に店内でお会いしました。当然、私からごあいさつに行くと「ああ、あの“魔性の女”と言われているのは君か?」といきなり言われました。騒動の時期、週刊誌に確かにそう書かれたこともありました。しかし、初対面で面と向かって言われたのは初めてでした。でも、ごく自然に言われると「はい」としか答えられません。そこが何も飾らない王さんの人間的魅力です。ますますファンになり、すっかりなついてしまいました。一緒にいらしていた、お嬢さんの理恵さんとも仲良くなりました。

 野田さんも同じお寿司屋で知り合い、「飲み友達」としてお付き合いさせてもらうようになりました。生意気にも「野田っち」と呼んでいます。「NODA MAP」の舞台を何度か拝見しましたし、逆に私の劇場公演やコンサートに足を運んでくださっています。私のお芝居よりも「ステージでのファンとのやりとりが面白い」とおっしゃってくれます。

 “寿司友”には、別のお寿司屋で知り合った、あいみょんちゃんもいます。もともと彼女の歌のファンで、お寿司屋の大将が紹介してくれました。意外な出会いは「ヒゲダン」こと、人気バンド「Official髭男dism」のギタリストの小笹大輔さんです。「大ちゃん」と呼んでいますが、彼も大の猫好きです。毎日愛猫の写真をあげている私のブログをたまたま見たそうで「かわいいですね」とフォローしてくれたのがきっかけでした。“猫友”から始まった関係ですが、私が還暦を迎え「これからギターをやりたい」と言った際、無理にお願いして、大ちゃんにギブソンのギターを選んでもらいました。

 先日自宅で開いたホームパーティーには「千鳥」のノブさんや大ちゃん、あいみょんちゃんが来てくれました。そうして若い友達にエネルギーをいただいています。「奇遇」という言葉があります。でも、人生で出会う人は、決して偶然ではなくて、どこかに必然があり、出会うべくして出会うようになっているのではないか、と勝手に信じています。せっかく生まれてきたのですから、妙に壁をつくったりせず、出会うと積極的に交流して、いろいろと学びたいと思っています。

 ◇藤 あや子(ふじ・あやこ)1961年(昭36)5月10日生まれ、秋田県角館町(現・仙北市)出身の64歳。民謡歌手として活動後、87年に村勢真奈美の芸名で「ふたり川」でデビュー。89年、藤あや子に芸名を変え「おんな」で再デビュー。92年「こころ酒」で日本有線大賞を受賞、第43回NHK紅白歌合戦に初出場、21回出場している。新曲「想い出づくり」など「小野彩(このさい)」のペンネームで作詞・作曲も行う。

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