3月のWBCに出場する侍ジャパンの井端弘和監督(50)が13日、「第3先発」を構えて連覇を目指す方針を示した。左アキレス腱損傷の阪神・石井大智投手(28)が出場辞退し、西武の隅田知一郎投手(26)が追加招集された。西武・平良に続き強力リリーバー2人が辞退したが、本職が先発の投手たちをつぎ込んで試合最終盤までつなぐ構想。宮崎事前合宿は14日にキャンプインする。
投手14人で中継ぎ専門職は4人となった。抑えとセットアッパーの候補だった平良、石井の相次ぐ辞退。「ショックだった。本当に痛い」という井端監督は編成の再考を求められ、元々あった「第3先発」構想に触れた。
「第2先発ないし第3まで。先発でもボールが強いピッチャーを多めに入れている。イニング数を十分確保できる。そこ(試合終盤)までイニング数を稼げたらと思っている」
追加招集したのは先発が本職の隅田。球数制限のあるWBCで先発からの流れを引き継ぐ大切な役割が「第2先発」だが、さらにもう1人「第3先発」も立てて最終盤までつなぐ構想だ。第2&第3先発の候補には所属球団で先発を務める宮城、曽谷、種市、高橋宏、北山、隅田らが挙がる。「平良投手、石井投手の分まで頑張りたい。みんなでカバーできる。“みんなで乗り切ろう”ということは伝えたい」と語った。
大谷がDH登録され、投手14人は出場全チームで最少タイ。世界一奪還した23年前回大会は、米国での準決勝以降は先発投手を次から次へと投入する総力戦だった。連覇を目指す中でその戦い方を念頭に、元々、投手陣の編成は「抑え、中継ぎのように投げられるボール」とパワー系の投手をそろえた。指揮官は「初戦、2戦目からやってもいい」と1次ラウンドを見据える。
強力リリーバーの離脱は痛手だが、事前合宿前から編成を立て直すことはできた。さらに米国での準々決勝以降、故障者が出た際などに入れ替えが可能な予備登録投手にアストロズ・今井らを登録済み。「ケガをして日本から呼ぶと時間がかかる。米国のピッチャーだとキャンプ地が近いので、許可をもらった」と有事にも備えた。
22、23日にはソフトバンクとの壮行試合が組まれ、国内組全員が登板予定。「ケガだけには十分気を付けて、大会まで迎えられたらいいなとは思っている。みんな“何でもやります”と言ってくれている。信用しかしていない。長く準備してきて、やっと始まる」。継投策をどうするか、合宿で見極めていく。(神田 佑)
≪“本職”4人は過去2番目の少なさ≫今大会の救援投手は4人となったが、過去の大会で救援投手の最多選出は17年の7人。牧田(西)や前年のシーズンで先発、救援も経験していた万能型の増井(日)が名を連ねていた。最少は09年と13年の3人。いずれも出場した山口(巨)は09年は4試合、13年はチーム最多の5試合に登板してブルペンを支えた。第1回大会は藤川(神)、大塚(レンジャーズ)、久保田(神)ら6人、前回大会の23年は大勢(巨)、松井(楽)ら5人が選ばれていた。