[スポーツソウルドットコム|ウォン・セナ記者] 「ボランティア活動からチキン・パーティーまで...」
数えきれないほど降り注ぐアイドルの洪水の中でファンは、アイドルの人気と認知度を左右する最大の力である。ファンの力が大きくなることに伴って、アイドルたちのファンサービスも日々進化している。
まず、今月初めに1stフルアルバム「First Sensibility」を発売したB.A.Pは、ファンサービスの一環としてファンと一緒に「天使」になる予定だ。音楽性と大衆性を同時に握ったリード曲『1004(Angel)』で、最近KBS 2TV「ミュージックバンク」、SBS「人気歌謡」などの多くの歌謡順位番組1位を獲得したB.A.Pは、これに先立って「1位になると、ファンと一緒に天使になって意味の良いことをする」と約束し、その約束を守るため、3月中にある福祉団体と連携してファンとボランティア活動を行う予定だ。
所属事務所TSエンターテイメントの関係者は、「今回のイベントのタイトルは『テン.マン.ナム』。天使のような子どもたちと会うという意味。また、天使の気立てを持つ赤ちゃん(BABY:ファンクラブの名称)とB.A.Pが出会うという意味を抱いている」とし、「B.A.Pがファンから受けた愛を、愛が必要なあちこちに伝え、これをさらに大きな愛に作っていく」と語った。
去る20日、新曲『Video Game』でカムバックしたグループ少年共和国は23日、100人のファンたちと会った。これは、「デビュー後、新人賞を受けたら、ファンにチキン(韓国式のから揚げ)をご馳走します」という“チキン公約”を守るための席で、少年共和国は先月、「第20回大韓民国芸能芸術賞」で新人賞を受賞した。
この日、少年共和国のメンバーたちは、店の入り口からファンを迎え席を案内したり、直接サービングまでするなど、ファンと楽しい時間を過ごした。彼らは、「いつもファンからもらっていたが、公約をきっかけにやりがいのある時間を持つようになって胸がいっぱいです」としながら、「いつもファンに何かを与えることができる少年共和国になるよう頑張ります」と覚悟を固めた。
少年共和国は、今回の“チキン公約”の他にも、ファンの卒業を祝うために卒業式を直接訪ねたり、収録現場を訪れたファンたちのためにおやつを作って渡したりするなど、ファンに近付くための多様なイベントを進めてきた。
彼らに加えて、先月発表した3thミニアルバムのリード曲『Something』で大きな愛を受けているガールズグループGirl's Dayは、先月22日に300人を招待したファンミーティングを開いて、食事を提供するなどファンたちをもてなした。また、先月中旬、『短いスカート』を発表して認知度が急上昇したAOAも15日、ソウル・明洞でフリーハグのイベントを進行してファンと直接会った。
このように、アイドルの“ファンサービス”、または“公約履行”がさまざまな方法で進化する理由は、自分たちに向けられているファンの心を確実に引きつけるためである。スターをただ“空に浮かぶ星”として遠くから眺める対象ではなく、隣の住んでいるお姉さんお兄さんのように親しく感じるファンたちの姿勢も大きな影響を与えた。
これに対してあるアイドルグループの関係者は<スポーツソウルドットコム>に、「最近、ファンの性向が大きく変わった。スターといって、ファンたちが近づいてくるのを待つより、もっと積極的にファンに近付けて行かなければならない時代になった」とし、「数えきれないほど毎日誕生するアイドルグループの中で自身たちの存在感をアピールするためには、“直接行くファンサービス”は選択ではなく必須だ」と説明した。