[スポーツソウルジャパン|安・ビョンチョル記者] 悲願の1位の座を手に握ったキム・ヒョンジュンだが、その顔には暗雲が立ち込めた様子だ。日本円で約14億円が投資されたのに視聴率は1位と言っても10%前半に留まっているし、演技者・スタッフに対する出演料未払いの問題まで勃発した。ここまで来れば、誰でも笑うことができる状況ではない。
27日、韓国の視聴率調査会社<ニールセンコリア>によると、26日放送された「感激時代–闘神の誕生」(以下「感激時代」)の視聴率は11.6%(全国世帯基準)を記録した。これは前回の放送分が記録した12.1%より0.5%ポイント下落した数値。だが、同じ時間帯の競争ドラマが低視聴率を記録したお陰で(?)1位の座に上がることができた。
総24部作で企画された「感激時代」は、150億ウォンという資金が投入された大作だ。150億ウォンは、韓国で普通のドラマ3編程度を制作できる金額。それにもかかわらず、「感激時代」は19回まで来てかろうじて同じ時間帯1位の座に上がった。明らかに制作費150億ウォンに比べると満足できる数値ではない。さらに、競争作であるユチョン主演の「3デイズ」とは、わずか1%の差もない“威厳のない玉座”。
それに賃金未払い問題まで連日爆発し、1位を占めた僅かな感激も色あせている。スタッフと端役出演者の賃金未払いで撮影が中断される最悪の事態を迎えたのに続き、主・助演級の役者たちでさえ出演料を受けなかったことが明らかになり、ドラマ「感激時代」は“苦難”時代に入る模様だ。
制作社のレイエンモ側は「スタッフと端役出演者たちには(出演料を)支給した状態」とし、「出演料の精算に問題がないように努力していくつもりだ」と釈明した。だが、資金を確保する正確な計画や収益の情報などを公開していないため、まだ火種は消えず不安な状態が続く。業界関係者は、海外販売や広告収入などが残っているが、低調なドラマの興行で大きな利益になるのかは不明だという。キム・ヒョンジュンの笑顔は当分、めったに見られないようだ。