[スポーツソウルドットコム|ソン・ジヨン記者] 去る16日に起きた旅客船セウォル号の惨事に韓国映画界はすべての広報活動を停止し、国民的な哀悼の波に参加した。
軍除隊後のヒョンビンのカムバック作として話題を集めた「逆鱗」から、カンヌ国際映画祭に招請された「標的」(The Target)まで、映画ファンたちをときめかせる期待作が大挙封切りを控えている。しかし、広報活動をすべて中断した場合は異例の状況で、興行成績にも影響を与えるのではないかと懸念されている。
30日に封切りを控えた「逆鱗」は22日、記者懇談会とVIP試写会をキャンセルして、記者だけが参加するメディア試写会だけを開き、静かに広報活動を終えた。同じ日に封切りする「標的」も24日に予定されたマスコミ試写会を予定通り行ったが、記者懇談会は開かないことにした。
また、ソン・スンホン主演の「人間中毒」側は来る30日までにすべての放送出演や公式行事を進行しないと発表した。6月の封切りを控えたチャン・ドンゴン、キム・ミニ主演の「泣く男」も来る30日に予定された制作報告会をキャンセルし、哀悼の意を表した。
これと関連して映画界の関係者は<スポーツソウルドットコム>に、「封切りを控えた複数の映画が同時に広報活動を中断することは、とても異例のことだ」と話し始めた。続いて、「消極的な広報活動になり、興行成績にも影響が出ると予想されている。それが関係者の皆が戸惑いの表情を見せる理由だ」とし「しかし、国家的に悲しみを分かち合おうとする雰囲気の中で、積極的に広報活動に飛び込むことも難しい。また、制作陣もそれは適切ではないと判断して、予定していたイベントをキャンセルした」と説明した。
一方、先週末(18日〜20日)の韓国劇場界はセウォル号沈没事件の余波で、全国で観客102万3977人の動員にとどまり、歴代最悪の観客動員を記録した。