[スポーツソウルドットコム|パク・ソヨン記者] “EXOに中毒された歌謡界!”
セウォル号を飲みこんだ冷たい海は音源チャートまでカチカチに凍らせた。先月16日に発生した旅客船セウォル号沈没事故の以来、新曲発表の先送りで韓国の音源チャート順位は長い間、止まっていた。そうだった音源チャートが7日、瞬く間に揺れ動いた。“大勢”を超えて“最高”を狙うボーイズグループEXOがカムバックと同時に歌謡界を揺るがしているのだ。
7日午前0時、SMタウンのYouTubeチャンネルと各種のオンライン音源サイトに公開されたEXOの新曲『中毒(Overdose)』は、1時間だけで各種の音源チャート1位を総なめにし、強大な力をもう一度確認させた。約1ヶ月の間にチャート1位に上がっていた楽童ミュージシャンやIUは、元の王様が帰って来たように自然に1位の座を譲ってくれた。
アルバム販売店舗での熱気も熱い。先注文量が66万枚(韓国語バージョン:372,160枚、中国語バージョン:286,550枚)で、歴代ミニアルバム史上最も多い記録だ。昨年1stフルアルバム「XOXO(Kiss&Hug)」を通じて韓国で12年ぶりにミリオンセラーに上がったEXOだからこそ可能な数値だった。
今回のミニアルバムには5曲が入っている。リード曲『中毒』をはじめ、『月光(Moonlight)』『サンダー(Thunder)』『ラン(Run)』『ラブラブラブ(Love、Love、Love)』が盛り込まれている。『中毒』がヒップホップとR&Bをベースにしたダンス曲であれば、本格的なR&B曲の『月光』、R&Bダンスの『サンダー』などジャンルの多様性を試みた。
音源と同じようにミュージックビデオも公開直後、熱い反応を得ている。ミュージックビデオも歌のように、韓国語バージョンと中国語バージョンで制作され、EXO特有の“カル群舞”(メンバー全員の動きが完全一致するダンス)と幻想的なパフォーマンスが目を引く。12人のメンバーは、事前に定められた動線に合わせ完璧なダンスを踊りながら強烈なカリスマを吹き出す。
見所が多いため、再生数は爆発的だ。EXO-Kを前面に出した『中毒』のミュージックビデオは、公開15時間だけで150万ビューを突破した。EXO-Mのメンバーが出てくるバージョンの再生数まで加えると数値はさらに高くなる。EXOの“別に、また一緒に”コンセプトが功を奏した瞬間だ。
EXOは、先月15日にカムバックショーを開いて華麗な復帰を予告した。しかし、翌日にセウォル号沈没事故が起き、EXOは事故の犠牲者と遺族たちのために活動計画を修正した。アルバム発売を無期限延期した彼らは、5月初めのゴールデンウィークが終わると、カムバックを延期していた歌手たちの中で一番最初に出撃した。
EXOを先頭に、歌謡界は再び事故以前の活気を取り戻そうとしている。凍結していた歌謡界に活力を注入しながら音源チャートの活性化ををリードしているEXO。彼らは名実ともに“大勢アイドル”だ。