「ケミ=ケミストリー」最近韓国の芸能メディアらがもっとも使う新造語だ。ケミとはドラマや映画などの作品の中、主役たちのお似合い度を指す。男女主演の呼吸がピッタリと合うとき、主に“ケミが良い”と表現している。しかしその“ケミ”は男女主演だけに限らない。男と男、俳優たちがもっとも似合うときも“ケミが良い”という。「技術者たち」の主役、キム・ウビン(25)、イ・ヒョヌ(21)、コ・チャンソク(44)は並外れた“ケミ”を予告し、3人のチームワークは、映画に対する期待感を高めるに十分だった。
映画「技術者たち」(キム・ホンソン監督)の制作報告会が18日午前、ソウル・紫陽洞(チャヤンドン)にあるロッテシネマ建大(コンデ)入口店で行われた。会見には、演出を務めたキム・ホンソン監督を筆頭に、主役のキム・ウビン、イ・ヒョヌ、コ・チャンソクが出席して映画に関するさまざまなエピソードを打ち明けた。特にお互いに対する呼吸を語る3人は、現場を沸かせながら和気あいあいとした雰囲気を演出した。
まずキム・ウビンとイ・ヒョヌが、コ・チャンソクに対して絶賛をはじめた。ウビンは「先輩たちがいらっしゃるから作品を選ぶに迷いませんでした。特にチャンソク先輩がよく面倒をみてくれました。現場の雰囲気がよかったから、良い画が作られたと思います」と笑顔を浮かべた。これにチャンソクは「ウビンとヒョヌは、演技はもちろん礼儀正しくて謙遜な後輩たちです。初めて会ったときメールを送ったんですけど、“愛しています”と返事がきました。どう返したら良いのか悩んだ記憶があります(笑)。二人は普段もすごく良いエネルギーを持っています」と絶賛した。
※映像は、キム・ウビンが「セルカ(自撮り)がうまく撮れるコツ」を紹介する場面(映像URL:http://youtu.be/PNN2GmC-vmU)
愉快なトークは続いた。会見の司会を務めるパク・ギョンリムは「3人とも相性がすごく良さそうに見えますね」としながら「今までみたことのない“反転魅力”がもしあれば紹介してくれますか?」と質問。チャンソクは「ウビンは食べることが大好きなんです」と述べつつ「ご飯を本当にたくさん食べるんですよ。モデル出身だから果物とかが多いと思いましたけれども、食べても食べてもお腹が空くと言って、相当食べていましたね。事務所と家から食べさせてもらってないのかな?」と突っ込んで現場を沸かせた。これにウビンが「食べる楽しさは大きいです。なので運動をたくさんします。食べる楽しさを諦められないので運動するわけです(笑)」というと「今まで一番多く食べた経験は?」と聞かれ「大学時代に、学校近くにあるサムギョプサル屋で12人前のサムギョプサルと冷麺2杯を二人で食べたことがあります」と打ち明けて報道陣を驚かせた。
「3人が集まったらどんな話をしますか?」という質問には、チャンソクが少し迷いながら「よくふざけています。標的は主にヒョヌくんです。ヒョヌはタバコを吸わないですが、映画ではずっとタバコを吸う人物で出ています。それでタバコを吸うようになりました」というと、ウビンがヒョヌの顔をみながら「あれ?お前もともと喫煙者だったんじゃないの?」とからかって笑いを誘った。
※映像は「(女性を口説くときに使う自分オリジナルの技術」をみせてほしいというリクエストに、イ・ヒョヌが「微笑みをみせること」としながら披露する場面。これにコ・チャンソクが「不公平なことに、自分はスタッフらに差し入れをあげたり冗談とかして現場を盛り上げているのに、ヒョヌは来るだけで雰囲気が盛り上がる」と不満を言っている。
(映像URL:http://youtu.be/CLd2mfdrS0Y)
ウビンは「ヒョヌが現場のムードメーカーです。女性スタッフは言うまでもないし、男性スタッフたちもヒョヌが来たら喜びます。いつも明るく笑うし、だから良いエネルギーがある子だと思います」と絶賛。3人が現場でみせてくれた“ケミ”は映画を期待させるに十分なものだった。
映画「技術者たち」は、東北亜最高のセキュリティシステムに誇る仁川(インチョン)税関を舞台にして、そこに隠された黒金1500億ウォン(約160億円)を制限時間40分内で盗むために集まった技術者たちの歴代級ビジネスを描いたケーパームービー。「共謀者たち」を手がけたキム・ホンソン監督の新作で、12月24日(水)韓国で全国公開される。
THE FACT|キム・ガヨン記者