Infoseek 楽天

[REPORT] MBLAQ、しばらくのお別れを告げる

THE FACT JAPAN 2014年12月1日 18時16分


“苦尽甘来(苦しみ尽きて楽あり)”という四字熟語がある。2009年10月にデビューし、これまで7枚のミニアルバムと1枚のフルアルバムを発表。地道に活動してきたボーイズグループのMBLAQが、最近解散の危機を乗り越え単独コンサートを開催した。その場でMBLAQは「今ではない、より変化した“後”」を約束した。
MBLAQの単独コンサート「2014 MBLAQ CURTAIN CALL」が予告された29日、ソウルオリンピック公園内にあるオリンピックホールの付近には、朝早くから駆けつけたファンらでざわめいていた。久しぶりの公演。ファンらの顔には期待と幸せな表情がいっぱいだった。先月、芸能界を騒がせたメンバー・イジュンとチョンドゥンの脱退説は頭から消して、公演を楽しむために準備を尽くしてきた。

約束の時間。スパイ映画を連想させる映像がスクリーンに映り、ついにコンサートが始まった。5人のメンバーたちはオープニングから一生懸命に歌い、華麗なステージを繰り広げた。デビュー曲である『Oh Yeah』をはじめ『RUN』『Y』まで、強烈なパフォーマンスと情熱的なライブは、場内を一気に熱く盛り上げた。
メンバーらは場内を埋め尽くしてくれたファンの姿に感激の表情を浮かべた。そしてマイクを握って「久しぶりに韓国でコンサートを開くことができて本当にうれしいです!今日は楽しい思い出を作りましょうね!」とあいさつし、「僕たちがデビューして6年になりましたが、今は関節が老化して新人のような姿は見せられない。でも一生懸命がんばります!」と、余裕のあるコメントで笑いを誘った。
MBLAQがみせるステージの最大の魅力は、“男性美とセクシー美”。5人のメンバーたちは『STAY』『Smoky Girl』『Dress Up』で“男のセクシーさ”を全身で表現した。猛烈に汗をかく彼らの舞台にファンの絶えない悲鳴で答えた。
このようなMBLAQだが、11月25日にはデビュー以来初めてのバラードアルバムを発表した。7thミニアルバム「冬」のタイトル曲『春 夏 秋 そして…』を先頭に『言わなければよかった』『鍵』で感性あふれるステージを披露した。メンバーたちの切ないボーカルは客席のすみずみまで響き、『春 夏 秋 そして…』を手がけたメンバーのG.Oは、「季節が繰り返されるように、僕たちの縁も、きっと継続して繰り返していくだろうという想いで書いた曲です」と意味深いコメントをつけた。
今回公演の醍醐味は、“変身するMBLAQ”を鑑賞すること。“パワフルなMBLAQ”から“感性的なMBLAQ”になっていると思いきや、いつの間にか“かわいいMBLAQ”と変身の連続だった。『G.O.O.D Luv』『One Better Day』『I Don't Know』を続けて披露しながら、これまで隠しておいたさわやかな魅力を発散。歌って踊って、時々「ああ、もうやってられんね」と笑いを誘うものの、久々に明るくて元気なMBLAQをみると、ファンらも大きな歓呼の声をあげた。

次はメンバーからの映像メッセージが紹介された。まず末っ子ミルがメンバーたちに対する本音を明らかにした。コンサート準備で熱心に練習中であるMBLAQの姿の中、彼は「僕たちのリーダースンホ兄さんです。カリスマにあふれますが、遊ぶ時は大のいたずらっ子になる、MBLAQになくてはならない存在です。そして僕のいたずらを一番よく受け入れてくれるG.O兄さん。歌う時が一番すてきなG.O兄です!」と兄さんたちに対する愛情をみせた。
イジュンとチョンドゥンに対しては「いるようでいないよう、静かなジュン兄。ところが存在感は一番大きいです。才能がたくさんあって、意外な面も多い神秘的な男キツネ!イ・チャンソン(イジュンの本名)です!そして、僕と一番喧嘩しても一緒にいる時は本当に良い音楽にこだわるチョンドゥン兄さん。毎日見る姿ですが、いつまでもみたいです」とコメント。続いては「スンホ兄、G.O兄、ジュン兄、チョンドゥン兄が、そして僕チョリョン(ミルの本名)」と愛情を込めてメンバーひとりひとりを呼名した。
解散説に巻き込まれたMBLAQに、ミルから伝わるコメントには、大きな響きがあった。「5年間、お互いがみて感じていたものがみんな同じだとは言えないけど、お互いを思って“一緒に”という思いだけは一つです。そしていつも懐かしく思いながら見たい、言わなくてもいつも同じところを見つめて、常に僕らのそばを守ってくれているありがたいありがたい、A+(エイプラス:ファンクラブ)のみなさん!」とファンへの感謝を伝えた。

公演は終盤に移り、『男らしく』『CRY』『You Ain't Know』を終えたMBLAQは、とうとうこらえていた涙をこぼした。ファンにクロージングのあいさつを伝えようとするが、口からことばは出てこなかった。メンバーみんなが目を潤ませ、リーダーのスンホが泣き始めると、末っ子のミルがもらい泣き。続いてイジュン、チョンドゥン、G.Oまで目頭を赤くした。
G.Oは「今日まで…幸せです。明日が来ないでほしい」とコメントして視線を集めた。イジュンは「2009年から今まで、いつも僕たちの味方になってくださって感謝しています」とあいさつし、スンホは言いたいことが全部言えず、「一緒にしてくださったA+のみなさん、心から感謝しますし、愛してます」と気持ちを伝えた。メンバーたちの涙に場内も涙の渦。涙を流すファンを後にして、メンバーたちはステージを去っていったが、大型スクリーンを通じて改めてあいさつした。彼らは解散の危機を、第1幕の終わりと表現した。
「これで第1幕が終わりました。みなさんがいらっしゃるから僕らMBLAQがいられる。それぞれの道を歩むことになっても、いつもMBLAQという名前を忘れられないように努力します」「しばらくのお別れは、MBLAQではない一人として、必要な変化だと思います。より良い音楽で帰ってきます」「1幕が終わっただけです。これから第2、第3幕が開けられるように努力します。そして、みなさんの前に再び帰ってくる時は、堂々と言います。“待っていてくれてありがとう”って」
涙が絶えない中、MBLAQは「第1幕の終わり」ということばでしばらくのお別れを告げた。場内には「待ってるからね」「必ず帰ってきて」というファンの叫びがいつまでも続いた。
THE FACT|パク・ソヨン記者

この記事の関連ニュース