金髪がよく似合う男、上着をよく脱ぐ男、悩殺的なまなざしで女心をくすぐる男。これらの修飾語は、BEASTのチャン・ヒョンスン(25)にぴったりなことばだ。ステージの上では、誰よりも野獣のように咆哮するBEASTのメンバー。4MinuteのヒョナとはユニットのTrouble Makerとして、セクシーパフォーマンスの最強者と挙げられている彼が、今回はソロ歌手としてデビューした。
5月8日に発売されたヒョンスンの1stソロミニアルバム「MY」は、すべて彼の色だけを染めてあるもの。グループとユニットに続いてソロまで、八方美人のような魅力を持つヒョンスンを11日、ソウル・清潭洞のあるカフェで会った。
◆BEAST、Trouble Makerではない、ソロ歌手のチャン・ヒョンスンとしてヒョンスンは7日に行われたMnet音楽番組「M COUNTDOWN」でのステージを皮切りに、本格的なソロ活動を展開している。たったの2週間でソロ活動は終了するという計画だが、彼はその短い時間でも十分に魅力がアピールできるという自信をみせた。
「初放送は正直惜しい気持ちが大きかったです。ひとりでステージに立つことが思ったより気まずかった。幸い、次のステージからは自分でも満足できるようになりました。グループ活動する歌手のほとんどは、きっと自分の名前になっているアルバムを出したがっていると思いますが、今回のアルバムは、僕の練習生時代を含めて、デビュー9年ぶりでできたソロアルバムなんです。メンバーらと一緒にいる時も、ひとりでいる時も輝くチャン・ヒョンスンになりたいと思うんです」
ヒョンスンは、ヨン・ジュンヒョン、ヤン・ヨソプに続くBEAST内で3人目となるソロデビューを果たした。BEAST、Trouble Makerとは違う、ソロ歌手として自分をみせることが目標である。そのため、ヨン・ジュンヒョンではない、ブラックアイド必勝(作曲家)から楽曲を受け、ビジュアルも以前より軽く、シンプルに仕上げた。グループ、ユニットに比べて力を抜いた感じで、ヒョンスンはソロとして進む準備を整えた。
「何より、BEASTとTrouble Makerの延長戦になってはいけないと思いました。メンバーらがアルバム作りに参加してよかったかもしれませんが、僕は今出ている結果物に満足しています。すごく努力したんです。僕が曲を作ってないけど、それ以外の細かい部分はすべて参加して、僕の意見も入れました。もう一つの“チャン・ヒョンスンの外伝”とみていただければと思います」
◆コンセプト?セクシーではない『君が初めてだ』の予告写真をみると、ヒョンスンは金髪を散らかしたまま上着を脱いでいる。ミュージックビデオには、最近官能的な魅力で株価をあげている女優のファン・スンオンが共演。彼女の胸元に文字を書く濃密な雰囲気を演出している。また、収録曲には『エロい冗談』という楽曲も。そのため、みんなセクシーをコンセプトにしていると口を揃えるものの、ヒョンスンは、「セクシーがコンセプトではありません」と強調した。
「女性歌手の名前の前によくセクシーがつくけど、僕は“セクシー歌手”ではないです。Trouble Makerの時みたいに、露骨的なセクシーさをアピールするのではなく、自然に感じられるセクシーさ、それに気づいていただけたら嬉しいです。ただ、僕自身がセクシーな歌手というわけではありません。それで女性たちを魅了すると、思い切ってステージに立ったりはしないです」
それにもかかわらず、ヒョンスンはセクシーな男である。特にまなざしからそれが感じられる。本人はそうではないというけれど、ミュージックビデオに登場する彼は、非常にホットなカップル演技を披露する。しかし、ステージでのヒョンスンは、彼のことば通り、少し軽くなった。何を想像してもそれ以上をみせるヒョンスンは、きっと致命的な魅力を持つソロ歌手である。
「僕はセクシーな人ではありません。でも、自分がもしそういうコンセプトが嫌だったらやらなかったと思います。男としてそう言われることは良い褒めことばだけど、僕はわざとそう見えるように行動したりはしないです。あのミュージックビデオを撮る時も、すごく恥ずかしかったし、居心地も悪かったんですが、相手の方が自然にリードしてくださったので、うまく撮れたんだと思います。ちなみにストーリーは僕が作ったものじゃありません(笑)。誤解しないでくださいね」
THE FACT|パク・ソヨン記者