1年7ヶ月ぶりにフルアルバムを持って帰ってきたSHINeeが、デビュー7年目のアイドルの「調練」(スターたちがファンの心をつかむ方法を意味する造語)を見事に見せてくれた。17日午後、ソウルオリンピック公園体操競技場では、SHINeeの単独コンサート「SHINee WORLD IV in SEOUL」が開かれた。3回に企画された公演の最終日だからか、ファンはもちろんメンバーたちも力があふれていた。最後に残っていたエネルギーを舞台にすべて吐き出すようなムードだった。初めてのステージからSHINeeは、グループ名のように輝くエネルギーで観客の視線を捕らえた。過去2012年発売された4枚目のミニアルバムの収録曲『Note』と『Clue』をリミックスした曲で舞台に上がったSHINeeは、以後『SHINe』と『Stranger』、『Picasso』まで4曲を聞かせた。見る人まで息を呑むようにさせるパワフルなステージを終えた後、メンバーたちは、喘ぐ呼吸を安定しながらマイクを握った。末っ子のテミンは「朝、目が覚めたら体調がよくなかった。マッサージを受けながら“今度は体力を調節しなければならない”と思っていたのに、実際にステージに立つと気分が良くなって、無理をすることになる」と打ち明けた。キーも「体力の配分は難しい。しかし、今、戦闘的にしなければ後で後悔するような感じがする。おそらく後で疲れ果てると思うけど、オープニングは戦闘的にするほうが良いと思う。体力が最も多く残った時に、最も多いことをお見せするのが筋ではないか」と語った。これにテミンは「皆さんが私たちをたくさん心配してくれて、力にもなるし、逆に心配にもなる。私たちは元気なのに心配してくださるので、自信がなくなるような気もして。信じて任せたら嬉しい」と、今後繰り広げられるエネルギッシュなステージを予告した。キレキレの群舞とリップシンクなのかライブなのか混乱するほどの歌の実力は基本。SHINeeはここでさらに一歩進んで、7年目のアイドルの「調練」が何なのかを確実に見せてくれた。ミンホは歌の最中に「愛している」「会いたかった」「永遠に愛してる」とし、ファンに向かって“手ハート”を描いた。『Colorful』のステージでは、上の階に座っているファンたちと直接会ったりサインボールを投げたりしてファンとの疎通にも努めた。4thフルアルバムの収録曲である『An Ode To You』が流れた時には、舞台の背景にメンバーたちが直接書いた歌詞が登場し、同曲を初めて聞くファンも歌を歌えるようにした。韓国ファンのために日本で歌った曲を韓国語の歌詞に翻訳して歌ったことからもSHINeeの想いが感じられた。日本で発売された3thアルバムの収録曲である『Picasso』と『321』、『Lucky Star』、日本の11枚目のシングル『Your Number』が韓国語バージョンで公開された。さらに、4thフルアルバムのタイトル曲『VIEW』と収録曲『LOVE』など全5曲が音源発売前に公開され、SHNIeeのカムバックを待っていたファンたちの渇きを満たした。昨年3月に開かれた「SHINee WORLD III」以来、約1年2ヶ月ぶりに韓国で開いた単独コンサート。ここに、1年7ヶ月ぶりに新しいアルバム発表を控えて開いたコンサートであるだけに、メンバーたちに今回の舞台は大きな意味を持つ。結局には、アンコール舞台に先立って公開されたデビュー当時の映像で、SHINeeのメンバーたちは涙を流してしまった。『お姉さんはとてもきれい』の際に観客の合唱を聞いて泣き出しそうな顔になったジョンヒョンは、結局コメントができないほど涙を流した。彼は「毎回舞台に上がるたびに、ファンの方々の歓声を聞きながら、“私はこのように大きな愛を受けてもいいのか”という感情になる。このように幸せな悩みをすることができたのも皆さんのお陰。ありがとう」と告白した。キーも涙を我慢できなかった。「涙ではなく、湿気た」と照れながらも「このコンサートには色んな意味がある。ただ公演だけをしても泣くのに、デビュー映像が出てきて、アンコール曲もデビュー曲なので涙は仕方ない」と打ち明けた。ファンは、7年が過ぎっても変わらず誠実かつ熱心にステージに臨むSHINeeのメンバーたちのために、ペンライトで「*長く行こうSHINee」(*これからも会いましょうという意味)というフレーズを作って見せた。SHINeeと1万人のファンが作った感動的な舞台は4集アルバムの収録曲『An Encore』を最後に幕を下ろした。ファンたちはメンバーらが退場した後も“SHINee`s バック”を叫びながら、彼らをカムバックを応援した。THE FACT|チョン・ジニョン記者