ついに最後の元祖韓流四天王であったウォンビンも時またずして、女優イ・ナヨンと結婚してしまった。まさか、こんなに早く立て続けに結婚ラッシュになるとは思いもしなかった。この報道には涙を飲んだ日本ファンの方も多い事だろう。今回はそんな渦中のウォンビンについて取り上げようと思う。
韓流ブームまっただ中だった2000年代前半、韓流四天王の中で、唯一若く、日本の若い女性たちを虜にしたウォンビン。私も唯一、彼の写真集だけ買った覚えがある。彼が輝いていたのは2002年、深田恭子と共演した日韓合作ドラマ『フレンズ』、そして2004年に公開された『ブラザーフッド』のチャン・ドンゴンの弟役を演じていたころだ。「若いころのキムタクさんそっくりやな」と一緒に映画を見ていた母がつぶやいていたように、本当に生粋のイケメン俳優だった。
絶頂期だった2005年、惜しまれながらも入隊。が、“男になって戻ってきます!”と華麗なるカムバックにはならず、膝を痛めたため、半年で除隊。ほとんど見かけることがなくなり、この頃から日本では人気の陰りが見え始める。
そして待つこと数年、2009年に今までの爽やかなイメージを封印し、障害を持った青年を演じた映画『母なる証明』でスクリーン復帰。続いて2010年、映画『アジョシ』では、ウォンビンのチャームポイントであるキュートさが1ミリも見られない殺し屋を演じた。彼にとっては新境地を開く映画だったのだろうが、この二本の映画、特に『アジョシ』は少しファンの期待を裏切った作品だ。だって、怖いウォンビンなんてファンは見たくない!私たちかしたらアジョシ(おじさん)でもないし。
余談だが、韓国の映画はコミカルなものはとても面白いのだが(『カンナさん大成功です』、『怪しい彼女』など)、くら~い映画(『トガニ』、『オールドボーイ』とか)はとことん暗くなる傾向がある。『アジョシ』が2010年度の興行収入1位という事実が、日本人である私には理解できない。確かに映画としては良い作品なのだが、内臓とられたり、目玉とられたり……手を当てないと見てられなかった覚えがある。なぜ、1位なのかそのカラクリが知りたい。
話を戻すが、その後、再び見ることが無くなったウォンビンだったが、ここへ来て、結婚報道で再会することになるとは。やっぱりウォンビンは可愛さが売りなんだから、今度は良いパパ役を演じてもらいたいものである。
THE FACT JAPAN|中西