先々月、世界遺産に登録されたことがきっかけで、日韓の間で物議を醸すことになった軍艦島。政府間の問題だけと思っていたが、その余波は韓国芸能界にも及んでいた。
7月、「近代日本の産業革命遺産」として、世界遺産に登録された端島、通称軍艦島。韓国サイドの強い反発にあい、認定が先送りされるなど、ドタバタ劇が繰り広げられたことが記憶に新しい。
日本では観光地として脚光を浴びる一方、軍艦島は、韓国では地獄島や監獄島と呼ばれ、明治時代に多数の朝鮮人が強制労働させられていた場所でもある。どうにか、認定にこぎつけたわけだが、その後も、日韓政府間で軍艦島だけではなく、この世界遺産に対する火種はいまだにくすぶり続けている。この火種は、韓国芸能界にも飛び火。記念すべき光復節70周年(独立記念日)と相まって、軍艦島はテレビ番組でも取り上げられることが多いのだ。
まさに、今、韓国国民の注目を集めているのが、韓国の人気お笑い芸人のユ・ジェソクとハハの軍艦島慰霊参りである。人気バラエティ番組「無限に挑戦」(MBC)の企画で訪れた軍艦島を前に、頭を垂れ、「今まで来られなくて申し訳ございませんでした」と涙を流す予告シーンが放送され、ネットを中心に話題になっているという。
また、韓国で活躍する日本人アイドルのユウタが韓国のバラエティ番組「アブノーマル会談」(JTBC)で、発した言葉が注目を浴びている。「アブノーマル会談」とは、韓国在住の外国人が、韓国文化について、それぞれの出身国の視点を通してコメントする番組。話の流れで、軍艦島が話題に上がった際、ユウタが「端島について学んだことがない。教科書に載っていない。悲しい歴史があった場所」だと発言した。
一方、日韓で人気がある水原希子が(最近、BIGBANGのG-DRAGONと破局したと話題だが)軍艦島をバックに撮影した写真が物議を醸している。人気コミックを映画化した「進撃の巨人」に出演する水原。撮影地として使われた軍艦島で舞台挨拶を行った際、軍艦島をバックにセクシーなポーズを取った写真をイスタングラムにあげ、韓国ネットユーザーから非難の声が上がっているのだ。
芸能界でも話題にあがるほど有名になった軍艦島。軍艦島を舞台にした映画撮影を行うという監督までも現れており、今後、竹島(韓国名:独島)で音楽イベントをしたり、「独島は我が領土」と発言してパフォーマンスをするように、軍艦島も韓国芸能人にとって“愛国心”を象徴する場所になるのかもしれない。
THE FACT JAPAN|中西美穂:大学卒業後、韓国の高麗大学付属語学堂へ留学し、韓国の魅力にはまる。「週刊女性」、「週刊文春」の記者を経てフリーライターに。著書「プチ韓国新大久保完全ブック」。個人ブログ<http://blog.livedoor.jp/smcnaka/>を運営中。
7月、「近代日本の産業革命遺産」として、世界遺産に登録された端島、通称軍艦島。韓国サイドの強い反発にあい、認定が先送りされるなど、ドタバタ劇が繰り広げられたことが記憶に新しい。
日本では観光地として脚光を浴びる一方、軍艦島は、韓国では地獄島や監獄島と呼ばれ、明治時代に多数の朝鮮人が強制労働させられていた場所でもある。どうにか、認定にこぎつけたわけだが、その後も、日韓政府間で軍艦島だけではなく、この世界遺産に対する火種はいまだにくすぶり続けている。この火種は、韓国芸能界にも飛び火。記念すべき光復節70周年(独立記念日)と相まって、軍艦島はテレビ番組でも取り上げられることが多いのだ。
まさに、今、韓国国民の注目を集めているのが、韓国の人気お笑い芸人のユ・ジェソクとハハの軍艦島慰霊参りである。人気バラエティ番組「無限に挑戦」(MBC)の企画で訪れた軍艦島を前に、頭を垂れ、「今まで来られなくて申し訳ございませんでした」と涙を流す予告シーンが放送され、ネットを中心に話題になっているという。
また、韓国で活躍する日本人アイドルのユウタが韓国のバラエティ番組「アブノーマル会談」(JTBC)で、発した言葉が注目を浴びている。「アブノーマル会談」とは、韓国在住の外国人が、韓国文化について、それぞれの出身国の視点を通してコメントする番組。話の流れで、軍艦島が話題に上がった際、ユウタが「端島について学んだことがない。教科書に載っていない。悲しい歴史があった場所」だと発言した。
一方、日韓で人気がある水原希子が(最近、BIGBANGのG-DRAGONと破局したと話題だが)軍艦島をバックに撮影した写真が物議を醸している。人気コミックを映画化した「進撃の巨人」に出演する水原。撮影地として使われた軍艦島で舞台挨拶を行った際、軍艦島をバックにセクシーなポーズを取った写真をイスタングラムにあげ、韓国ネットユーザーから非難の声が上がっているのだ。
芸能界でも話題にあがるほど有名になった軍艦島。軍艦島を舞台にした映画撮影を行うという監督までも現れており、今後、竹島(韓国名:独島)で音楽イベントをしたり、「独島は我が領土」と発言してパフォーマンスをするように、軍艦島も韓国芸能人にとって“愛国心”を象徴する場所になるのかもしれない。
THE FACT JAPAN|中西美穂:大学卒業後、韓国の高麗大学付属語学堂へ留学し、韓国の魅力にはまる。「週刊女性」、「週刊文春」の記者を経てフリーライターに。著書「プチ韓国新大久保完全ブック」。個人ブログ<http://blog.livedoor.jp/smcnaka/>を運営中。