2008年の『チェイサー』、2010年の『哀しき獣』、2014年の『海にかかる霧』、2017年の『1987年、ある闘いの真実』など数多くの傑作で主演を務め、多くの映画賞を受賞してきた名優キム・ユンソク。そんな韓国映画界きっての演技派俳優である彼が初めて長編映画の監督を手掛けた『未成年』が5月29日にシネマート新宿・シネマート心斎橋にて劇場公開することになった。
90年代は演劇界を中心に活躍してきたキム・ユンソクが、自身の初監督作品として手掛けたのは同名の舞台を原作とした切なくも優しい少女たちの物語。父が同級生の母親と不倫関係にあることを知った少女とその同級生を主人公に、少女たちの成長を大胆かつ繊細に描き、韓国映画界最高峰の栄誉である青龍映画賞で新人監督賞と新人女優賞の2部門にノミネートを果たした!キム・ユンソク自身の新人監督賞の受賞は逃したものの、オーディションで500倍の倍率の中から本作への出演を勝ち取ったキム・ヘジュンが、『スウィング・キッズ』のパク・ヘスや『はちどり』のパク・ジフらと競い合った末に新人女優賞を獲得した。
また、今回解禁になる予告映像では主人公の少女たちの瑞々しい姿と、キム・ユンソクを始め、社会現象を巻き起こしたドラマ「SKYキャッスル~上流階級の妻たち~」の鬼気迫る演技で第55回百想芸術大賞の最優秀演技賞を受賞した名女優ヨム・ジョンア、『ザ・キング』で青龍映画賞、大鐘賞映画祭、百想芸術大賞の助演女優賞を受賞したキム・ソジンらベテラン勢のシリアスかつコミカルな名演も垣間見える。またポスターアートワークはそれぞれの家族の取り澄ましたような表情を切り取り、表情豊かな場面写真とともに波乱の物語を予感させる仕上がりとなっている。
予告映像 https://youtu.be/YAjvl7Y8_DA
【ストーリー】オトナはわかってくれない。コドモはわかりたくない。父が不倫していることを知った女子高生のジュリ(キム・ヘジュン)。その相手は、問題児として知られる同級生ユナ(パク・セジン)の母ミヒだという。ジュリはユナに母親の不倫を止めるよう忠告するが、激しい口論の末ユナは母が受理の父の子を妊娠していることを告げ、ジュリの母にまでその事実を暴露してしまう。思いもかけない告白に戸惑い、また現実から目を背けようとする両親の姿に傷つくジュリ。一方のユナも、娘を顧みず不倫の恋にのめり込んでゆく母の姿を見て深い孤独を感じていた。そんな最中、2つの家族を決定的に揺るがす、ある事件が起こる・・・。
監督:キム・ユンソク『チェイサー』『哀しき獣』『1987年、ある戦いの真実』出演/脚本:キム・ユンソク、イ・ボラム出演:ヨム・ジョンア「SKYキャッスル~上流階級の妻たち~」『スピード・スクワッド ひき逃げ専門捜査班』、キム・ソジン『ザ・キング』『麻薬王』、キム・ヘジュン「キングダム」、パク・セジン、キム・ユンソク
2019年/韓国/96分/原題:미성년/英題:ANOTHER CHILD/韓国語/字幕翻訳:根本理恵/配給:クロックワークス
公式サイト http://klockworx-asia.com/miseinen/
6月5日(金)シネマート新宿、シネマート心斎橋にて公開