K-POP熱風とともにドラマ、映画などエンターテインメントコンテンツの輸出が活発な中、韓国のバラエティー番組が新たな輸出種目として急浮上している。最近放送を開始したKBS2TVの「ホドン&チャンミンの芸・体・能~めざせ!ご当地スポーツ王~芸体能」(以下、「芸・体・能」)が、放送してから4ヶ月だけで日本に24回の放送分が先行販売されて話題になっている。
MBCの「私は歌手だ」、SBSの「 K-POPスター」、Mnetの「SUPER STAR K」など韓国国内で大きな人気を集めたバラエティー番組のフォーマットが海外に輸出されたり、番組自体が輸出されたりしたことはたまにあった。しかし、ほとんどが韓国国内で1年以上放送された後に、輸出できた。バラエティー番組の特性上、言葉の壁を越えて笑いを与えることは容易ではないからだ。
先に海外に輸出されたMBC「私たち結婚しました」、SBS「日曜日は楽しい-ランニングマン」なども韓国国内でしっかりとした視聴率を確保した後に輸出が実現した。これらの番組に比べると「芸・体・能」は、わずか20回分が放送されたところで、すでに9月の放送分まで日本への輸出が確定したのだ。
複数の関係者は、「『芸・体・能』は放送初期から、いくつかの日本放送局から購入の申し出があった。最近、衛星TVデジタルコ(Digi Kore)とかなりの高値で輸出契約を結んだと聞いた。おそらく、『芸・体・能』のMCとして活躍している東方神起のチャンミンの効果ではないかと思われる」と伝えた。
韓流スターが出演するドラマの場合は、放送前に海外で先に販売されることは多いが、バラエティー番組が放送前や放送中に輸出されるケースはまれであった。特に「芸・体・能」のように、放送初期に海外の販売が実現される場合は非常に異例なこと。「芸・体・能」が放送してから4ヶ月だけで輸出されたことについて、多くの芸能界関係者は、「ドラマに続き、バラエティー番組でも韓流スターの効果が確実に証明された」と口をそろえた。
ある放送関係者は、「歌手の場合、音楽番組以外に自分自身を広告するためのスペースがあまりない。韓国ドラマが人気を呼び、多くの歌手が俳優兼業に出たのもこのためだった。これからK-POPアイドルスターや韓流スターが出演するバラエティー番組の海外輸出がさらに活発になると思う。また、歌手と俳優たちのバラエティー進出も急増すると見られる」と説明した。
放送局の立場でもかなりの利点であり、バラエティー番組の輸出は直接金に繋がる魅力的な商売だ。ドラマに比べて製作コストが非常に低いからだ。放送関係者は、「バラエティー番組は、ほとんどが自主制作で、出演者が多くても10人程度で一回当たり製作費が安い方だ。ドラマのように多くの国に輸出される場合、放送局のいい収入源になると思う」と述べた。
パク・ヒョシル記者