[スポーツソウルドットコム|イ・ダウォン記者] 最近社会的な問題になった“芸能兵士”が廃止された中、その中心人物であるSE7ENとサンチュらに対する営倉(懲罰房)懲戒が、従前より1~2日縮まった処分で行われたことが分かった。
韓国国防部の複数関係者は26日、<スポーツソウルドットコム>に、「“広報支援兵士(芸能兵士)監査結果処分要求書”を確認した結果、該当兵士らに下された営倉日数が、当初の懲戒日数より1~2日減らされていたことが分かった」とし、「これは芸能兵士らの供述が情状酌量され、懲戒の水位を調整したと知られてはいるが、国防部は、物議を醸した芸能兵士らに対して、またも甘い監査と処分で済ませようとしたという疑惑を避けられない」と語った。
<スポーツソウルドットコム>が入手した文書によると、先月24日国防部・勤務支援大隊の会議室で行われた懲戒監査会議では、勤務地を離脱してマッサージ施術所(風俗エステ店)を訪問したサンチュ(実名:イ・サンチョル、一等兵)、SE7EN(実名:チェ・ドンウク、一等兵)などの芸能兵士らの懲戒水位が決められた。
6月25日、芸能兵士らによる慰問公演「春川 慰問列車」が終わり、引率幹部の許可なしに私服姿で宿所を無断離脱し、民間の食堂での飲酒、携帯電話使用、風俗エステ店の出入りなどをしたサンチュとSE7ENは、当初“営倉12日間”という懲戒を受けたが、実際は彼らの供述が情状酌量され、懲罰日数が変わったのである。
また、サンチュとSE7ENは、監査当時、軍人として物議を醸した点について贖罪しながらも、自分らのことを報道したSBS番組「現場21」に対して、強く不満を打ち明けたと知られた。報告書に記載されている彼らの供述内容をみると、サンチュは「軍人として大変お騒がせして申し訳ない。しかし事実とは間違えて放送された報道内容は正しく訂正したい」と述べた。SE7ENは、「深く反省している。だけど広報支援隊の勤務雰囲気や生活雰囲気自体がそういうものになっているので、軍入隊して一ヶ月しか経っていなかった自分には、その雰囲気に自然と巻き込まれるしかなかった」と述べた。
この報告書は、彼らの情状酌量の認定要旨として次のように記述されている。「上記の懲戒容疑事実について、委員長及び各委員らは懲戒審議対象者が非行行為に至った同期及びその過程、情状について審議した。勤務地を離脱しマッサージ店を出入りしたチェ・ドンウク一等兵(SE7EN)とイ・サンチョル一等兵(サンチュ)は、放送内容と異なってマッサージを受ける目的で、一軒目は“中国伝統マッサージ店”を訪問したが、従業員がいなかったため店を出て、二軒目で行った“タイ伝統マッサージ店”では看板の灯がついていなかったため、按摩施術所でもマッサージが受けられることを知り、按摩施術所を訪問したが、該当番組(現場21)では、一軒目と二軒目の店の内容は報道せず、“按摩”という文字が目立つ看板だけを放送に流し、真実を捏造した。これに彼らは精神的・肉体的に大きな苦痛を受けている」と書いている。
また、個人用の携帯電話を、国防広報院の広報隊員待機室に無断搬入し、使用したカン某兵長、キム某兵長、李某三等兵、キム某三等兵、もう一人の李某三等兵なども、同様な記述で営倉5日間から4日間に一日ずつ減らされたことが分かった。
国防部所属のある関係者は、「関連兵士たちが深く反省している点を考慮し、懲戒水位が当初より低くなった。しかし供述書でも分かるように彼らは過ちを認めながらも、そうした理由として芸能兵士がおかれた環境に問題があると主張、反省する気持ちが伝わらない」としながら、「結果的には法律的に問題はないが、“甘い監査”が行われたという疑惑は消せない」と疑問を提起した。
一方、営倉処分を受けた芸能兵士らは、現在京畿道(キョンギド)と江原道(カンウォンド)にある野戦部隊にそれぞれ配属され、一般兵士らと服務中である。